選書
道が語る日本古代史
近江 俊秀
ISBN:9784022599896
定価:1540円(税込)
発売日:2012年6月8日
四六変判並製  256ページ  選書0889 
品切れ・再販未定

総延長は、北海道をのぞいた現代の高速道路にほぼ匹敵する古代駅路。全国規模で建設されたこの直線道路網は、古代史上最大の内乱、壬申の乱を征した天武天皇が行なった政策で、律令国家のあり方を具現化したものであった。じつは直線道路のあり方は古墳時代までさかのぼる。群雄割拠から天皇中心への転換を達成した雄略天皇の時代、変革と国際化の中で律令国家の建設に突き進んだ推古天皇の時代、律令国家完成の土台を築き上げた天武天皇の時代――。時代の転換期には道路の姿も大きく変化した。やがて律令国家そのものが弱体化し、ついに消滅すると、これらの道路も変質し、消滅してしまう。古代国家の体制変化と道路のあり方を、文献資料、発掘調査の成果から読み解く。

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