本能寺の変直後の京。呉服商の若旦那・茶屋四郎次郎は、命の危険を孕む、家康の“伊賀越え”に同行する。家康の信頼を得、御用商人として四郎次郎は動乱の世を躍動するも、やがて──。信長、秀吉、家康の天下獲りを背景に、金と知恵とでしたたかに世を渡って成長していく京の商人の姿を痛快にイキイキと描いた、傑作歴史時代小説。『玉兎の望』で小説現代長編新人賞、『無名の虎』で朝日時代小説大賞を受賞してデビューし、歴史時代作家クラブ賞新人賞も受賞した著者待望の受賞第一作。
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