書籍
今宵は純米酒
米と麹と水だけで醸す 全量純米蔵ガイド
週刊朝日編集部 編
ISBN:9784023314412
定価:1650円(税込)
発売日:2015年11月20日
四六判並製  128ページ 
品切れ・再販未定

「米と麹と水だけでうまい酒が造りたい」。酒蔵の純粋な思いが凝縮された“純米酒”の世界を、豊富な写真とデータで紹介し好評を得た週刊朝日連載『純米礼賛』を書籍化。全国選りすぐりの純米蔵から約50銘酒を、それぞれの酒に合う、簡単なつまみのレシピとともにカラーで見せる。米づくりから製麹、醪(もろみ)の極意、生もとや山廃造りの伝統技法など、酒が醸されてゆく過程もわかりやすく丹念に解説した。
日本伝統の酒、日本酒は、第二次大戦に前後して、コメ不足から酒を三倍に増やす三倍増醸酒(三増酒)が造られるようになり、醸造アルコールを添加し、糖類で味を調える甘めが一般的になった。混ぜ物の多い酒は悪酔いしやすく、日本酒離れの一因ともなった。
本書では、そんな日本酒界に一石を投じようと米と麹と水だけで醸す純米酒づくりに奮闘してきた純米蔵を取材。原料米の契約栽培の道を模索し、清冽な水源の確保に尽力するのをはじめ、麹が手軽に作れる酵素剤も使わず、仕込み工夫し、樽や桶、甑(こしき)、麹蓋にまで妥協を許さない酒蔵など、徹底して「うまい酒」を目指し、日本酒復権に賭ける蔵人たちの姿に圧倒される。
本書に登場する、ある経営者は言う。「芳醇でありながらキレがあるいい酒とは、料理をおいしくし、8合ぐらい呑んでも翌日仕事ができる酒だ」。本書に登場する純米酒すべてに通底するテーマだ。読めば必ず呑みたくなる。本書を手に、今宵は濃く、キレのある純米酒でぜひ一献。

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