都市の繁栄の中心に、常に寄り添うように存在しながら、「語られざるもの」として歴史の隙間に埋もれていった<花街>。往事の繁栄もいまいずこ、もはや痕跡すらとどめていない場所も多いが、その「配置」や「来歴」には、時の権力者の意図がくっきりと刻印されていたりもする――全国100都市に及ぶ現地研究が、「遊郭」や「色街」とも違う、その隠された歴史、都市形成に果たした役割をあぶり出す。
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