1971年に行なわれたみすずセミナー「幕末・維新期の政治と思想――福沢諭吉研究」の講演録。西南戦争に敗れた西郷隆盛を擁護し、「抵抗の精神」の持続を訴えた「丁丑公論」。勝海舟と榎本武揚の、維新とその後の生き方を批判し、指導者の責任倫理を説いた「瘠我慢の説」。2人の知識人が福沢の思想の核心に迫り、真の独立の精神とは何かを問う。原テクストを付録。《解説・宮村治雄》
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