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Step ahead 日本女性としてさらに輝く先へ
Ryoko Hirosue 2007年は数々の出演作のほかに朗読で参加したCD『忘れられない恋のうた ~私の中のもうひとりの僕~』が11月にリリース。現在、NODA・MAP第13回公演『キル』のほか、公開中の映画『Little DJ ~小さな恋の物語~』、1月26日から公開の『子猫の涙』に出演。08年公開予定の滝田洋二郎監督の『おくりびと』などの待機作がある。
http://www.ryoko-hirosue.org/
齋藤正弘(ジェイヌード) =インタビュー、文
奥村恵子(Image)=写真
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広末涼子 インタビュー
アンチではありません
ウェルエイジングです
「今日はよかった」を
毎日リセットして舞台に立たなくてはいけません。
いちばんたいせつなのは
その日、その瞬間の新鮮な感覚だから。
“意外なわたし”から
教えられること
さまざまな女性の人生を、役のなかで生きる女優たち。彼女たちの話を聞くことのおもしろさって、たとえば広末涼子さんのこんなところにあります。
「子どものころからずっと、よさこい祭りの踊りの輪に加わっています。でも毎年のことなのに、ものすごく緊張するんですよね」
初対面の場でも打ち解けた雰囲気をつくるのが上手な涼子さん。映画やテレビ、舞台で数々のスポットライトを受けてきた涼子さん。その女優が、郷土の、しかも大好きな夏祭りで緊張するだなんて。
「素の自分でやることは、かえって緊張するんです。仕事の現場にいるほうが充実感や安心感があって、ホッとします(笑)。とくに舞台は、純粋にフィジカルな存在になれる特別な場所。演じている物語には美しいことから醜いことまで、いろんな感情が織り込まれていますよね。それも幕があいてしまえば、いっさいの感情から解放されて、カラダだけが動いていく。役そのものになりきって集中するから、セリフを話していることを忘れている瞬間もあるんです」
いま涼子さんが舞台を務めているのは、野田秀樹さんの『キル』。1994年に初演され、97年に再演。そして10年ぶりとなる今回は、涼子さんや妻夫木聡さんをはじめとするあらたなキャストを迎えての再々演です。
「野田さんには『透明感のウラにある読みとれないところをみてみたい』とおっしゃっていただきました。うれしかったです。わたしもみてみたいです、自分のウラにあるものを(笑)」
「こういう自分は、はじめて」と感じることが、最近たくさんあるそうです。
「まだまだ27歳ですから『やりつくした!』なんて思っていません。だけど“意外なわたし”に気づくのが多いのは、きっと無意識のうちに経験や慣れといった枠に自分自身をはめていたんだなぁって。『初心に帰らねば』と反省してます(笑)」
そんな心がけは、少しずつ変化をもたらしているようです。
「本や映画の好き嫌いって、子どものころにはぜんぜんなかったです。でも女優の仕事をはじめてからは、視点をしっかりもって、ちゃんと順位をつけることも大事。そんなふうに自分を律することも必要だと思うようになったんです。でもめぐりめぐって、最近ではやっぱり全部好き! わたしは否定するよりも、肯定したい。自分が笑っていたら、まわりの人たちも笑顔でいられる。それが“わたしらしさ”なんだと、受け入れられるようになりました」
だから年齢を重ねていくことにためらいも、迷いもない。「20代後半っていうのがイヤなんです、はやく30歳になりたい」と笑いながら言います。
「30歳までにやりたいことを挙げるとしたら、ずっとつづけてきた趣味をカタチにすることかなぁ。たとえば作品として絵を描きあげること。撮りためてきた写真をブックにすること。それから文章を書きあげること。映画やニュース、あたらしい人との出会いがきっかけで、文章を書くことがあります。それも、おばあちゃんや子どもの言葉で書いてみるんです。誰かの言葉を使ってみると、感じることや考え方がちがってきて、思いがけない発見があります」
笑顔で
そんな言葉が話せる
日をめざして
『キル』の迫真のステージは、1月31日の千秋楽までつづきます。
「以前、野田さんのべつのお芝居に出演中の大好きな女優さんの楽屋を訪ねたことがあります。迫真の演技で、ものすごく感動したことをお伝えしたくって。でもその女優さんは『意味わかんないよね!』って、笑いながらうれしそうにおっしゃるんです(笑)。その姿にまた感動させられました。そんなふうに言えるのは、一つひとつのお芝居に集中して、消化しきったからだと思うんです。だからわたしも『キル』の幕がおりたとき、そんなふうに言えるようになっていたいです」
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