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Step ahead 日本女性としてさらに輝く先へ
Ryoko Yonekura 1975年、神奈川県生まれ。ファッション雑誌専属などでトップモデルとして活躍後、99年に女優宣言。現在放送中の連続ドラマ『モンスターペアレント』(火曜22時~、CX系)で主演をつとめる。また10月から赤坂ACTシアターほかで上演されるブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』にも主演。 http://www.oscarpro.co.jp/
森 鈴香(ジェイヌード) =インタビュー、文
ミズカイ ケイコ=写真
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米倉涼子 インタビュー
約束の地への歩き方
仕事で手ごたえを感じる瞬間って
ひととのかかわりで生まれるもの。
たとえばどんなこと?それはひみつ!
こころのなかにたいせつな宝物として
そっととっておきたいから。
とても大きな
ことばの意味と
使命感を背負っています
「前向きなひとと思われることがよくあるけど、実際のわたしは悲観主義者。口調がはっきりしてるでしょ? それがあだになることも多いんですけどね(笑)」と話す口調そのものが迷いがなくて、聞いているほうもハキハキしてくる。
だからどうしても思いたくなる、いつも前向きですよねって。
「わたしのまわりのひとたちがすごくポジティブなんです。むずかしい仕事だなって不安そうにしてると『すごくおもしろそうじゃん!』と言ってくれたり、わたしからみるとつらそうなときでも、こころから楽しんで仕事をしてるんです。そういうひとたちにかこまれていると、落ちこむようなことがあったからといって仕事中にぐったりしていてもしかたないでしょ! って思えてくる」
来月33歳の誕生日を迎える米倉さん。30代になってから自分との向き合い方が変わった。
「話を聞いてもらえるようになって、自分の思いが通じるようになりました。すると『絶対にこう』とかたくなに思いこんでいたことでも、ほかの意見や考え方をすなおに受けとめられるんです。そして反省もいいかたちでできるようになったからか、やさしい目で自分を見られるようになりました。そうしたらいろんなことがスムーズにいくし、楽しいことがさらにふえました」
米倉さんが現在出演中のドラマ『モンスターペアレント』で演じているのは、人生でいちども挫折の経験のない有能な弁護士、高村樹季。
「樹季が挫折知らずなのは、苦労と努力を重ねて必死でがんばってきたからなんです。だから他人にも『努力しないからできないのよ』と自信をもって言ってきた。その自信がゆらいでいく姿が描かれています。そんなシリアスな部分に対して外の世界はコミカルに描かれているから、演じていておもしろいですね」
このインタビューの前の晩もおそくまで、自宅でiPodに録音したセリフをおぼえていたそう。
「べつの女性に“なる”ことで、未体験のことに遭遇するじゃない? お芝居とはいっても、役の女性の出来事を経験するのは自分自身。そうすると『こういうときにはこうするんだ、こんなことを感じるんだ』って新鮮な発見があるんです」
そこであたらしく見つけた感情と、時を隔ててふと再会することがある。
「お芝居で演じた場面と似た体験をあとからすることがあります。『この気持ち、どこかで味わったことがある』って。そのときになって『こういうことだったんだ』ともういちど理解できることもありますね」
「女優さんならではの不思議な感覚ですね」と言うと、「女優だなんてとんでもない!」と片手を大きく振って目をまんまるにする。
「『わたしは女優です』なんてまだ恥ずかしくて言えません(笑)。“女優”ということばをちゃんと背負って仕事をするという使命感はいつもあります。でもそのことばの意味はとても大きいもの。これからもずっと追いかけていくことですから!」
社交辞令に
今度食事にでも…
なんて言いません
生まれ変わるなら、どう生きたいか? そんな問いかけには身を乗り出し「帰国子女になりたい!」と瞳をきらきらさせて宣言!?
「たくさんの言語に触れられる環境に生まれたいんです。仕事で海外の方々にお会いする機会も多いし、旅行に出かけても外国語がもっと話せたらって思う。そうしたらもっと視野も友だちの輪も広がるのになぁ。わたしなりにがんばってはいますけれど、言葉がおぼつかないと意思疎通がアリの歩みよりおそい!(笑)」
米倉流の“がんばりかた”をたずねると、少しはずかしそうにこんなことを話してくれた。
「『友だちになりたい!』って思ったらメールを送るし、そのひとの国を訪れたらかならず会いに行きます。“つなぎとめる”っていう感じかな、必死で(笑)。せっかく出会えたんだもの、それっきりなんてさびしいじゃない!」
「今度食事でもしましょう」。日本では単なる社交辞令として交わされることも多いセリフ。でも米倉さんにはちがう。
「アメリカへ行くときはかならず訪ねるひとがロスにいます。かれはハリウッドの有名なライターさんなんです。『また会おうねっていっても実現しようとする日本人は少ない。でもリョウコはちゃんと連絡をくれて、約束を守る。それってすごいよ。ぼくを利用しようとしてるけどね!(笑)』って」
そして、きれいな白い歯を惜しげもなくみせて大きく笑う。
「利用します、カ・ク・ジ・ツ・に! せっかくの縁だもの、出会いを通じて貴重な勉強や体験ができたらすばらしいじゃないですか」
つなげたい想いはどんどん伝えていく。でもちょっと悩みもあるそう。
「メールで英語の文章をつくるのがどうも苦手なんです。このあいだも友人に『涼子のメール、意味がよくわからないことがあるよ』って笑われて、『ひょっとしてかみあってなかったの!?』ってちょっとがっかり(笑)。顔が見えないぶん、考えすぎてしまうからかなぁ。でもすこしぐらいの誤解はだいじょうぶ。わたしは時間ができればどこへでも会いにいくから!」
そして一呼吸置いてこう言った。
「ひとがあまり好きではないんじゃないかって思っていたこともあるけれど、案外すごく好きなのかもね(笑)」
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