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Step ahead 日本女性としてさらに輝く先へ
Haruma Miura 1990年、茨城県生まれ。97年、NHK連続テレビ小説『あぐり』でデビュー。2009年は『クローズZEROII』につづき、初舞台となる地球ゴージャスプロデュース公演Vol.10『星の大地に降る涙』、7月11日公開の『ごくせん THE MOVIE』(佐藤東弥監督)に出演。
http://www.amuse.co.jp/haruma/
森 鈴香(ジェイヌード) =インタビュー、文
奥村恵子(Image)=写真
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三浦春馬 インタビュー
涙はどこからあふれるの?
はじめてのことでも
「なんとかなる」って思ってます。
先のことをあまり考えられないから
プレッシャーを感じることが
少ないのかもしれません。
でもほんとうは緊張しぃなんです。
なぜかそうは見えないらしくって(笑)。
やってみたいこと?
とくにないんです。
なんでもやりたいから
「もっと、もまれたい」
それが数年前からつづく三浦春馬さんのテーマ。そしていま、まさにもまれているところだといいます。
現在公開中の映画『クローズZEROII』では小栗旬さんをはじめ、たくさんの“男”たちのなかでもまれたようにみえるけど……。
「いや、もまれたと思えるほど現場に長くいることなく、ぼくの撮影シーンは終わってしまいましたからね」
と、ちょっと残念そう。でも、だからといって「貪欲ではない」といいます。
「経験を積み重ねるほど、ものづくりの仕組みやひととのかかわりかたとか、わかることが増えてきて、興味のアンテナがいろんな方向に向いていると感じます。でもガツガツしているというのとは、ちょっとちがうかな。ぼく、ぼーっとしてるほうだから(笑)」
気がつくと、ぼーっとしていることが多いそう。それは気分転換のひとつ? というような話題になると、「気分転換に甘いものを食べるのって、いいですよね! ぼくは和菓子が大好きなんです。最近はいちご大福にハマッてます!」。
そんなふうに素顔の一面をみせてくれたと思いきや、一転、「いままさに、もまれてます」と熱をこめて話しはじめたのが、春馬さんが初出演する舞台、地球ゴージャスの『星の大地に降る涙』のこと。
たとえば稽古のあとに地球ゴージャスを主宰する岸谷五朗さんや寺脇康文さんと食事をすることがあり、その時間にもたくさんの刺激を受けるそうです。
「お二人の役者人生のスタートは舞台なんですよね。小道具やセットもすべて自分たちでつくるという経験を積まれていて、舞台づくりのたいへんさ、むずかしさを熟知しているんです。だからすべてのひとに感謝する気持ちを忘れないんです。『ほんとうに大切なひとたちで、どれだけ感謝してもしきれない』って」
そして成功しているひとに共通するのは、いつも感謝の気持ちがあることだという話になって、思ったことがあるそうです。
「いま“若手俳優”といわれるぼくらの世代の多くは、自分たちでイチから作品をつくるというような体験をしてきていない。それを体験しているかしていないかは、ものすごく大きな差。周囲への心配りにも大きなちがいが出ると思う。ぼく自身、そうありたいと思うけど、実際はできていないかもしれないし。五朗さんたちには、そんな大切なことを考える機会をもらってます」
今回の舞台の演出も務める岸谷さんからは稽古で「ああしなさい」「こうしなきゃダメだ」と指示はされない。作品について、重要な場面の芝居について、思うこと感じたことを話してくれるそうです。
「役者同士の言葉だからでしょうね。すなおに受けいれられるし、ぼくのするべきことが自然と伝わってくるんです」
光と影の物語に
こころはどう
揺れるのだろう
武者震い、不安、無我夢中、あせり。初体験を目前にしたどんな心理状態にも、春馬さんはあてはまらないようにみえる。「もまれてます」と話してくれながらも、いまこの瞬間に意識をかたむけているようです。
そんな春馬さんから、こころの揺れを感じたのは舞台の“物語”について話がおよんだとき。
「根がすごく純で芯のとおったやさしい青年の役だから、『オレはまちがってないんだ』という想いで気持ちよく演じられるんじゃないかな。でも複雑な感情を表現するシーンも多いから、疲れるかもしれませんけど(笑)」
疲れるのは役にはいりこんでいることの証し。『恋空』を一例に、その症状を説明してくれました。
「愛するひとを突き放したり、結ばれても結局は死んでしまう。シリアスで残酷なシーンばかりで気持ちが重くなり、疲れました。撮影中に足を痛めてしまったこともあって、みんなに迷惑をかけることに責任を感じましたし。それでまた気分が沈んでしまって……」
いまからふりかえると、当時はケロッとしていたつもりでも、そうとう疲れたという記憶のほうがなまなましい。
「どこかで聞いた話ですけど、涙は血液からつくられるって。本当かどうかはわからないけれど、そう考えたら、ぼくたちは血を流しながら演じているんだなって。ある意味、ぼくたちは自分を犠牲にして演じているんじゃないかな。でも求められるかぎり、ぼくはよろこんで血を流そうと思います」
静かな決意の言葉を最後に、春馬さんはきっちりとていねいにお辞儀をして次の仕事へと旅立っていきました。
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