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やさしい微笑みをたたえる仏像の秘密。伽藍の美の謎、こころ癒やされる名僧の教え…。日本仏教の「新発見」を、新しく撮影された写真や、やさしい解説で紹介します。あなたは、仏教のさらなる魅力と奥深さを知ることでしょう。

寺院の歴史や、伽藍・仏像・仏画などの「魅力」を、最新研究の成果とともに紹介します。専門家によるわかりやすい文章と、美しい写真を楽しみながら、古寺を「新発見」していきます。

30冊そろえると、日本仏教13宗や寺院(教団)の歴史がわかり、日本仏教の全体像をつかむことができます。

いまに残る国宝の仏像・仏画などの仏教芸術を写真とともに紹介し、その見方や歴史をわかりやすく解説。知的好奇心を満たす読み物として楽しめます。

山本勉氏の「仏像力」検定試験や、インドに生まれた仏教が日本に伝来する道のりを解説する「再考 仏教伝来」、経典に登場する花をやさしく紹介する「仏教花伝」など楽しい読み物が満載です。

お釈迦さまが語った「原始仏典」(「スッタニパータ」「ダンマパダ」など)を通して、この世の絶望を希望へと変える癒やしの法話。

創刊号から6号までは五木寛之氏の短期集中スペシャルトーク。作家や各界著名人による珠玉のエッセー。


瀬戸内寂聴

(作家)

 

「殺スナカレ 殺サセルナカレ」

 私はイラクでの空爆反対をとなえて断食したとき、寂庵のサンガ(僧伽)の入口にこのことばを書いた紙を下げました。不殺生というのは、釈迦の思想の根であり、仏教の根幹です。
 殺してはならない理由を釈迦は、「すべての人間は暴力におびえ、すべての人間は死を恐れるから」と説明しています。その恐怖の心は、もちろん自分にもあります。自分におそいかかる暴力を、とても恐れ脅えていることを見つめたら、同じ思いに震えている他の人間に暴力はふるえないでしょう。殺すことは、暴力の最もひどいものです。戦争は集団殺人の一番けしからぬ行為で、人間最大の悪と罪です。
 釈迦のことばは数えきれないほど多く、2500年の歳月を経た現在でも、いきいきとした生命をもち、迷える現代人の生きる指針となっています。混迷の極限にあえぐ現代の日本人にとっては、効果のある特効薬のような魅力をもっています。そしてお寺には、釈迦のことばが満ちあふれているのです。

山折哲雄

(国際日本文化研究センター名誉教授)

 

自分自身を発見する旅

 人生80年の時代である。老いと死がゆっくり来る時代といってもいい。
 人生50年の時代は、働きづめに働いて、気がついてみると死が足下にやってきていた。生と死がきびすを接していた。
 ところが人生、80年、90年となるとそうはいかない。病と死をじっと見つめる時代であり、生老病死観にもとづく新しい人生モデルが必要となる。「いかに生きるか」だけでなく、「いかに死ぬか」というテーマが突きつけられる。
 そこで思うにブッダの人生80年がにわかにいきいきと浮上する。ブッダの人生もわれわれの人生も、歳月の長さからすれば同じ土俵にある。その人生モデルを追って旅に出かける世紀がやってきたのだ。
 お寺にはブッダの化身たちが、千変万化の表情を見せている。この企画で寺々を巡る旅はブッダのライフスタイルにふれ、自分自身を発見する旅でもある。

※写真はイメージです。色・デザインを変更する場合があります。あらかじめご了承ください。