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ASAHIパソコンフォーラム  2005年6月1日号

イラスト

イラスト・日の友太

おたより

ラジオとネットの
融合は難しい?

 少し前の新聞の投稿欄に、引っ越しでローカルのAMラジオ局が聞けなくなり、あれこれ努力しているという方の投書がありました。転勤などで、それまで住んでいた地域のテレビやラジオを見たり聞いたりできなくなることはよくあります。  AM電波の場合、かなり離れた地域でもその特性から夜間になると聞ける場合もあります(私もよくやっています)が、昼間に聞くのはほとんど不可能です。そこでインターネット放送があるのでは?とその局のサイトを見たのですが……。
 私もよくインターネット放送は利用しています。しかしまだまだ、実際の番組を同時にネット上で流している局は、かなり少ないのが現状です。
 同じ放送があっても限られた時間とか、特定の番組に限定されています。それどころかテレビやラジオ局も、普通の放送とインターネット放送はまったく別のものであるかのような扱いで、本放送とは違うコンテンツだったり、再放送のみという状況がずっと前から続いています。
 法律や広告・技術・費用・視聴率競争などの理由からなのか、私にはわかりません。せっかくストリーミングなどの技術は進歩しているのですから、ネット放送と現実の放送を同時に視聴できる何らかの工夫なりサービスがほしいと思うのですが、無理なことなのでしょうか?
(札幌市白石区・関根政実・42歳)


返事

同感です。東京のあるラジオ局に聞いてみましたが、著作権の問題で、すべてをリアルタイムで流すことは難しいのだとか。

おたより

最期をどう託すのか
ネット取引の落とし穴

 人生の終点に備え、あらかじめ残った人に後のことを託しておきたいとはだれもが考える。だがパソコンが日常生活に浸透し、銀行取引や売買契約をネットでする環境が増して、難題が生じた。結局は家族なりが書面ですることにはなるだろうが、ネット取引の場合、書類が残らないこともあり、取引の存在を知らないと埋もれてしまう。パソコンにログインしデータを捜す必要にも迫られよう。あらかじめIDやパスワードを知っていればいいが、指紋や声紋、虹彩、静脈などの生体認証になるとややこしくなる。その強固さゆえに、ブラックボックス化するおそれもないとはいえない。
 ITばやりの世の中でも、パソコンに慣れた人ばかりではない。解約手続きや連絡先など、いざという時に備えておく必要がありそうだ。ネット取引の始末は金庫に収めた書類より難しい。最期をどう託すか、託された人の身になって準備し、話し合っておかなくては。
(神奈川県相模原市・荒川英明・58歳)


返事

ネット銀行は通帳が残りません。利用中のサービスをリストにして「紙」で残しておく必要があるのかもしれません。

おたより

70年以上前の写真が
パソコンでよみがえる

 数年前、何十年ぶりかで実家にあった古いアルバムを繰った。姉妹4人の写真に目を見張った。
 私は赤ん坊で乳母車に乗り、3人の姉は立っている。5歳違いのすぐ上の姉は6歳のとき、疫痢で他界している。私は9月末に生まれ、姉は翌々年1月の初めに天国へ召された。4人姉妹だったのは、約1年3カ月である。子供のころは「これが死んだお姉ちゃん」と思って見ていたのだろう。
 70歳を過ぎてから貴重な写真であることに気づいた。色あせた写真をスキャナーを通してパソコンに呼び出した。この方が生き生きしている。
 今でも、ときどきこの写真をパソコン上で眺めて感慨にふけることがある。
(横浜市鶴見区・田中郁子・74歳)


返事

ぼろぼろの貴重な写真もパソコンに残せば、気軽に見ることができますよね。

編集部から

●5月16日付で、3年余りいた apから古巣のAERAに異動します。今や古語になりつつあるブロードバンド、携帯電話の目覚ましい進化、ブログ文化の広がり、個人情報の危機、電車男の出現と、刺激的なトピックに事欠きませんでした。業界関係者の皆さん、お世話になりました。読者の皆さん、apをこれからもかわいがってください。(太)

●まだドッグイヤーなんて言い方をするんでしょうか。apから離れて5年以上、ドッグイヤー換算だと35年以上。前はウィンドウズもまだ98で、ペンティアムはIIIでクロックは700MHz程度が主流。確かにハードは進歩しましたがパソコンはそんなに便利になってないかも。(サ)

●第2子が誕生間近。性別は「出てきたときのお楽しみ」なのですが、女の子の場合の名前が決まらない。「『女の子の名前辞書』計画」というサイトを見つけ、いい名前がないか探していたら、長女の名前がないと分かり、思わず投稿してしまいました。そんなことしてないで、はよ名前決めろよ、自分。(伊丹)