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第17回國華賞贈呈式
第17回國華賞(2005年度)の受賞者が決まり、次の3人に贈呈されました。同賞は日本および東洋の美術に関する優れた研究に対して、毎年、國華賞顕彰基金から贈られます。本年度の選考は、小川裕充氏(東京大学教授)を委員長とする13人の國華賞選考委員により行われました。
[國華賞]
武藤純子(むとう・じゅんこ)氏
(学習院大学非常勤講師)
▼選考理由と略歴
『初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目して』 (笠間書院、2005年3月)
[國華奨励賞]
姜素妍(カン・ソヨン)氏
(韓国美術史研究院・研究員)
▼選考理由と略歴
「朝鮮前期の観音菩薩の様式的変容とその応身妙法の図像―京都・知恩院蔵 <観世音菩薩三十二応幀>の明朝形式の受容を中心に―」 (『仏教芸術』276号所載、2004年9月)
[福山泰子(ふくやま・やすこ)氏
(名古屋大学大学院生)
▼選考理由と略歴
「アジャンター第17窟<シンハラ物語> 図―場面解釈の再検討と物語表現の特質―」 (『國華』1316号所載、2005年6月)

贈呈式は10月27日、東京・築地の朝日新聞本社レセプション・ルームで行われました。秋山耿太郎社長が冒頭にあいさつ、水尾比呂志國華名誉顧問から賞状・副賞・記念品が贈られ、佐藤康宏選考委員が選考経過を報告しました。
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武藤純子氏
■選考理由
初期浮世絵版画の役者絵を歌舞伎興行の視点を加えながら役者、芝居、絵師、版元をつぶさに検証した力作。「今後の初期浮世絵研究に優れた<海図>を提供した」点がとくに評価された。
■略歴
学習院大学大学院で国文学を学び1991年博士課程修了。文学博士。同大学ほかで非常勤講師を務める。
姜素妍氏
■選考理由
朝鮮仏画の流れのなかで、知恩院蔵の菩薩図を中国明朝初期の宮廷様式との影響関係、朝鮮前期観音信仰の思想的背景などを考察しつつ、その位置づけを明らかにした。外国人の受賞は2001年度の朴亨國氏に続き2人目。
■略歴
1994年高麗大学校人文大学考古美術史学科卒業。ソウル国立大学大学院、京都大学大学院で学び専修博士課程修了。台湾中央研究院歴史語言研究所訪問研究員を経て現職。
福山泰子氏
■選考理由
インド・アジャンター石窟の現地調査を踏まえ、保存状態がよくない壁画を綿密な線画で再現し、シンハラ物語と関連づけながらその場面の斬新な解釈を打ち出した。
■略歴
1998年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了後、博士課程に進む。インド政府国費での約1年間の留学を経て、復学。
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