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イギリスの大学への留学対策

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イギリスの大学への留学対策

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いつだったか、私は長期に渡ってロンドン大学クイーン・メアリーにいる共同執筆者と一緒に、イギリスで修士課程に在学している海外からの留学生が、期待していたことと実際に経験したことについて研究しました。おそらくご存知かとは思いますが、その統計たるや極めて憂慮すべきものです。留学生の大半は思っていたように結果を出すことができず、相当数が学位取得以上のものを得損ねるのです。

イギリスの大学への留学対策

いつだったか、私は長期に渡ってロンドン大学クイーン・メアリーにいる共同執筆者と一緒に、イギリスで修士課程に在学している海外からの留学生が、期待していたことと実際に経験したことについて研究しました。おそらくご存知かとは思いますが、その統計たるや極めて憂慮すべきものです。留学生の大半は思っていたように結果を出すことができず、相当数が学位取得以上のものを得損ねるのです。

これはどうしてなのでしょうか?実際想像しうることではあるのですが、彼らは必要とされる作業量に押しつぶされてしまっているのです。あなたがどれだけ英語ができたとしても(IELTSでどれだけいい結果がでていてもです!)、あなたがとても聡明でも、そんなのは関係ありません。イギリスの修士課程を終えるまでに用意されている短い時間では、最終的に十分な達成感を味わうには不十分なのです。

とりわけ、膨大な論文やプロジェクトの負荷は課程の後半になって現れだし、必要とされる相当な読書量や、様々なリサーチ法が、研究対象となった学生の40%で耐えうる限度を超えていたことが研究によりわかっています。

これに加えて、修士課程のある大学の最初の学位の延長として、主に文書で用意されているコースに取り組んでいくことから始めていくのですが、そこから派生する次の問題として、大きな環境の変化に順応しなければならないということに直面するのです。快適な学部の世界から、ほとんどが孤独で書物と向き合う研究や、修士プログラムの講座という全く別の世界へ。そしてこれらすべてが、あなたに代わって洗濯してくれる母親や、お金が足りないときに面倒を見てくれるような親身な親戚もいない、全く新しい国でのことなのですから。

これに対する1つの対策方法は、質が良く信頼できるセンターで修士課程の準備コースを利用することです。好評をいただいているEF大学準備コースの特別コースとして、修士課程準備コースを提供するプランが持ち上がったときには、即座に必要なのはこれまでとは全く異なる準備コースであるこが判明しました。そのコースは幾度にも及ぶ試行錯誤により、皆さんが思い浮かべるようなこれまでの伝統的な語学学習のためのコースとは全く異なるものとなりました。

有意義な準備コースは入学することそのものにフォーカスするのではなく、実際に入学した際に待ち受けているものに対して対策できるものなのです。現時点までに、提供している準備コースの約3分の2では、クリティカルシンキングのような重要なスキルを研究手法として指導する内容が論文や提案進行といった科目の時間割の合間に含まれています。

それから、プレゼンのスキルや、難解でバラエティに富んだチームプロジェクトに対応するための長時間に及ぶ授業があります。全ては、学術的なタスクに対する活発で確固としたアプローチスキルを養うために設計されていて、非常に良くできていると自負しているところです。

人々が準備コースへの入学をためらいがちな主たる理由は、余計に時間がかかってしまうということと、修士課程へ進む条件として準備コースを受けることが前提となっていることがほとんどないからです。

私は共同執筆者とともに、大学に志願している時点での学生と、修士課程の修了を迎える学生に対するアンケートを比較しました。志願を開始するその最初の時点で、彼らが懸念しているのが何なのかをつきとめたかったのです。

ほとんどの学生が決まってあげていたのがIELTSのことでした。対象となっていた学生の一番の懸念事項は、入学することそのものであって、入学後のことを考えている学生はほとんどいなかったのです。

それと比べて、2年後にまったく同じ学生と話をした際には、修士の修了を目前に控えた学生が懸念事項としてアンケートの回答に挙げたのは、それぞれ読書力、時間管理など、幾分異なるものでした。他の様々なことでもそうであるように、もっと入学前のトレーニングに力をいれて、入学後のための準備を十分にしておけばよかったと、後になってようやくわかるのです。

もし皆さんがイギリスで修士課程に入学することを考えていらっしゃるなら、必ずできる限りそのコースの内容に目を通すことに時間を使ってください。私も準備コースにいる学生たちには、入学のための要件のみではなく、コースそのものにしっかり目を向けるように言っています。自分が修士課程にいる姿、もしくは課程半ばの自分の姿を想像してみてください。

想像できますか?うまく想像できないのであれば、必ず早めにイギリスに来て準備コースを受けてください。最低でも、気候や奇妙な食習慣、あと公共交通手段に十分馴染んでおくことができます。

実際にイギリスに来ることの大きなメリットは、コースが開始されてそこに専念する前に、買い物をしたり、いろんな場所を訪れてたくさんの人と話をすることができることです。

有意義な準備コースを選択しておけば、大学院での教授方法や必要とされる要件、どういったことが望まれているのかを十分に理解し、万全に準備ができた状態で学位のスタートを切ることができるでしょう。それに何より、一番最初の講義会場に、すでに学内での自分の場所をしっかりと確保したという自信を持って、足を踏み入れることができるのです。

Mick DaviesはEF大学準備コースの大学進学シニアマネージャで、大学準備コースの開発を通じて10年に渡り世界中の大学への海外留学を実現させています。