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社長メッセージ

すべての人に、価値ある一冊を

代表取締役社長

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 朝日新聞出版は2008年、朝日新聞社の出版部門が独立して生まれました。若い出版社ですが、一方で私たちの出版活動は新聞と同じ長い歴史を歩んでいます。朝日新聞創刊が1879年(明治12年)1月で、早くも同じ年の10月には文芸誌を発行しました。

 書籍はその文芸からノンフィクション、文庫、新書、選書、コミック、実用書など、年間約500冊を発行しています。今村夏子さんの小説『むらさきのスカートの女』は第161回芥川賞に輝きました。この数年だけでも、芸術選奨文部科学大臣賞、谷崎潤一郎賞、三島由紀夫賞、野間文芸新人賞、中央公論文芸賞、石橋湛山賞、新書大賞、料理レシピ本準大賞、米国で「漫画のアカデミー賞」と呼ばれるアイズナー賞など、受賞ラッシュです。子どもに大人気の『科学漫画サバイバルシリーズ』は毎年100万部のベストセラーで、英語の参考書『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』はミリオンセラーになりました。

 『週刊朝日』は日本で最も歴史ある総合週刊誌です。1922年(大正11年)に創刊し、もうすぐ100年。写真・カメラ誌のトップを走る月刊『アサヒカメラ』もその4年後、やはり大正時代から続いています。ラテン語で時代を意味する『AERA』は1988年の創刊以来、いまという時代を独自の視点で伝える週刊誌で、AERAの名を冠したムック、ジュニア誌、ファッション誌も含め、一大ブランドを確立しました。『AERA dot.』は月間1億ページビューを達成し、日本の代表的な雑誌系ニュースサイトに成長しました。パートワーク(分冊百科)は日本の草分けです。

 そうした快進撃で業界内の順位を年々上げ、日本に3000社以上ある出版社の中でベストテン入り目前まで伸びてきました。女性の編集長が次々と誕生し、部長・編集長の4割を女性が占めていることも活力の源です。

 私たちの過ちも正直に申します。2012年に『週刊朝日』が掲載した橋下徹大阪市長(当時)についての記事は、差別や偏見と闘うべき報道・言論機関として、あってはならないことでした。社長をはじめ人事を一新し、人権研修もしています。

 反省を踏まえ、新しい会社の指針もつくりました。それが表題の「すべての人に、価値ある一冊を」です。私たちはこれを心に刻み、いい本、いい雑誌、いいコンテンツをお届けしてまいります。ご愛読をお願いいたします。

青木康晋