分冊百科
仏教を歩く
仏教を歩く 8号
定価:586円(税込)
表紙:建仁寺開創800年を記念して日本画家の小泉淳作氏が描き、2002年から公開されている法堂天井画の「双龍図」。写真下に見える法堂の本尊は釈迦牟尼仏
発売日:2003年11月25日
8号 
品切れ・再販未定
悟りの心を伝えよ

栄西 えいさい
鎌倉時代は「禅の時代」である。新興勢力となった武士階級は、旧仏教を信仰する貴族たちに対抗して、栄西が宋(中国)からもたらした修禅を奨励した。しかし、その栄西については臨済宗の開祖としてよりむしろ、お茶を飲む習慣を日本にもたらしたことのほうが有名で、宗教家としては、弟子の道元の陰に隠れてしまった感がある。いったい何故なのだろうか。国際的文化人・栄西の実像とともに、鎌倉に禅をもたらした蘭渓道隆、無学祖元ら宋から渡来した禅僧の思いに迫る。

巻頭法話 仏教への誘い 第8話「三世」/瀬戸内寂聴

栄西とはどんな人?
密教と禅をともに学んだ国際人/中尾良信
■イラスト 栄西交友録
■栄西 教えの広がり
栄西が発端となった禅宗/中尾良信
■栄西のあゆみ

栄西のことば
「悟りの心」を伝える栄西の禅/西村惠信

栄西ゆかりの旅
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■連載■
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