分冊百科
週刊20世紀
週刊20世紀 7号
定価:586円(税込)
発売日:1999年3月11日
7号 
品切れ・再販未定
フロントページ
1951「日本全権の署名シーン」/100通りのことば「日本人は12歳」


総力特集
「12歳」ニッポン独立

■冷戦のさなか難題かかえ独立回復
9月、日本は48カ国と講和条約を締結。さらにアメリカと
安全保障条約を結び、独立回復後もアメリカ依存を強めていく。

■「さようなら、マッカーサーさま」
朝鮮戦争のさなか、マッカーサー司令官が突然解任された。
あくまで勝利を追求し、中国を叩くことを主張したのが原因だった。

■占領日本の暗部を仕切った諜報機関の謎
戦後の謀略事件の鍵を握るといわれるキャノン機関とは?
白昼堂々民間人を拉致し、1年以上も監禁したのはなぜか。

■戦争を経て、日本文学が勝ち得た豊饒
大岡昇平は戦争体験を『野火』に昇華し、野間宏や堀田善衛は
私小説を脱し新たな文学への志向を先鋭にした。

■CMソングも登場。ラジオ、茶の間に君臨す
テレビが普及するまで、ラジオは希望の光、茶の間の王様だった。
この年、日本初の民間放送がスタート。CMも流れはじめた。


ひと
牧野富太郎
帝大教授に妬まれる博覧強記の独学者が文化功労者に
ジプシー・ローズ
グラインドでファンをとりこにした伝説の踊り子

クロニクル1951
写真と年表でこの年を振り返る

[1-2月]つくられた「八海事件」/東京・築地で一家4人殺し
[3-4月]ニセ札出回る/田中茂樹、ボストンマラソン優勝
[5-6月]貞明皇太后逝去/千代ノ山、横綱に昇進
[7-8月]アナタハンの女王帰国/講和全権団出発/ピカソ展
[9-10月]黒澤「羅生門」にグランプリ/日航の一番機飛ぶ
[11-12月]京大でデモ騒動/三越スト/山口淑子が結婚


20世紀社会面
朝日新聞、週刊朝日、アサヒグラフなどの記事に当時の世相を見る

ニワトリ受難の1年/サンフランシスコ講和会議余話/名物社長困惑のグランプリ受賞/元校長、元将校らのニセ札偽造団/世紀残像 配給なければ「しけもく」で/子ども百景「キャッチボール」/活字の周辺『少年期』/はやり歌「上海帰りのリル」/食の情景「ダイニングキッチン」/生きもの往来「タイワンリス」/映画「サンセット大通り」

冥銘録[物故者を追悼する]
永井 隆/仁科芳雄/杜月笙

ふるさと人国記 [7]
福島(上)「ならぬものはならぬ」の筋を通して

素顔の宰相 [7]
鳩山一郎 碁と同様、わきの甘さに魅力

歴史をあるく

『サザエさん』一家に会える町 長谷川町子美術館

広告と生きた世紀 [7]
「倹約」を掲げ、百貨店が呉越同舟