京都/清凉寺 宝菩提院 大覚寺 長福寺 妙心寺 退蔵院
御室・嵯峨野近辺の古寺に伝わる国宝を中心にご紹介します。清凉寺の本尊はインド・中国・日本の「三国伝来」の像として信仰を集めた釈迦如来立像。大覚寺には天皇の手形が押された御手印遺告、退蔵院には禅味あふれる室町水墨画の傑作・瓢鮎図があります。
●国宝解説
十六羅漢像/釈迦如来立像・像内納入品一切/阿弥陀如来及び両脇侍像(以上清凉寺)
菩薩踏下像(宝菩提院)/後宇多天皇宸翰弘法大師伝/後宇多天皇宸翰御手印遺告(以上大覚寺)
花園天皇像/古林清茂墨蹟 月林道号(以上長福寺)
大燈国師墨蹟 関山字号/大燈国師墨蹟 印可状/梵鐘(以上妙心寺)
瓢鮎図(退蔵院)
●所蔵先紹介
清凉寺──法然縁の嵯峨釈迦堂
宝菩提院──円仁修法の寺
大覚寺──南朝の拠点の門跡寺院
長福寺──厳格な家風の禅寺
妙心寺/退蔵院──七堂伽藍と枯山水
●特集
三国伝来の釈迦瑞像
相国寺派の水墨画
●コラム
「宸翰」と「勅筆」
京都の禅林と林下