画家、装丁家、絵本作家の安野光雅氏のエッセー。故郷の島根県津和野から上京、夢にあふれた習作時代の思い出、友人の画家たちとの交流、写実と抽象、明治の先人たち、筆者の目から見た戦後の日本などなど、氏の筆致と同じように繊細で温かく、淡々と語られる。週刊朝日『街道をゆく』の挿画も担当した安野氏。司馬遼太郎氏の急逝後にスタートしたこの連載に、司馬氏への深い思いも感じられる。
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