スパイウェアの恐怖

　10.1号「あなたを狙うネットワークのワナ」の「スパイウェアは、個人情報をお金に換えるビジネス」を、私には関係ないと思って読み飛ばしました。それがいけなかったのです。
　つい先日、現実に私のパソコンがスパイウェアに侵入されてしまいました。遭遇したスパイウェアは、不自然に動作が遅くなると同時に強制的に有料アダルトサイト（あとで判明）へ接続するものでした。侵入したプログラムは制御不能になりましたが、暴走を放っておけばアダルトサイトに接続されて高額の請求がくるのは確実です。そこで、こちらも回線を切断して応戦しました。インターネットは「無法地帯」なのです。
　さらに、オフラインでファイルを探してみると「移動も消去も」できない見慣れないファイルが見つかりました。これが、巨大な不連続ファイルを作り、異常なメモリー消費を強要していたようです。パソコンの動作を遅くして、接続料金を稼ぐための姑息な手段です。
　結局、有効な解決策が見つからないため、半日つぶして「フォーマットと再インストール」をしました。身をもってスパイウェアの怖さを体験した貴重な一日でした。
（横浜市金沢区・中沢稔・52歳）

筆者の須藤慎一氏によれば、これはまさにスパイウェアの典型的な手口だそうです。じつは氏も感染後に対策を始めたとか。痛い目に遭うまで放置するのは人の性かも。

刺激が強すぎる「オタク文化」

　「電車男」の影響でか、最近世間でオタク文化が浸透しつつあります。
「恋のマイアヒ」はもとより、2ちゃんねるで使われる「キター！！」が、広告やバラエティー番組の字幕テロップで使われ、「全国統一オタク検定試験」が各メディアで取り上げられ、着メロサイトのCMソングにゲームの主題歌「巫女みこナース・愛のテーマ」が起用される―などなど。
　しかしオタク検定試験を掲載していた雑誌はいわゆる同人系PCゲーム雑誌で、アダルトゲームの記事も多く含みます。巫女みこナースも、もともとは「18禁」ゲームの主題歌です。
　オタク側から見れば周知の事実かもしれませんが、もしPTAの保護者がこれに目を付けたなら、「いかがわしい雑誌が立ち上げた企画を、メディアで取り上げるなんて！」などと、ひとたまりもなかったと思います。ブームやインパクトのみでメディアで取り上げるには、「オタ文化」はまだまだ一般的には刺激が強すぎるのではないでしょうか。
（神奈川県平塚市・プラムチャウダー・20歳）

ドワンゴのCMは「エロゲー主題歌がCMソングになるとは」と話題になりました。人前で歌うのはやめておいたほうが無難です。

過去の記録を残すために

　国内外で天災が相次ぎました。家屋が浸水したり、家や人命が奪われる悲劇が続いています。大切にしてきた日々の記録が守れない場合もあるのだと、身につまされています。
　もちろん「思い出」までは奪われないと思います。でも過去の記録が一つでも多く残せたら、心の支えや立ち直るための糧になると思い、ホームページを立ち上げました。
　でも、不特定多数の人にプライベートを公開すると、個人情報を漏洩するようで怖く、個人的なアルバムや日記は載せられませんでした。 最近は了解しあった相手だけに公開できる機能付きのホームページを知り、活用しています。これならプライベートな写真も載せられて、アルバムに次ぐ家族の記録になっています。

（愛知県碧南市・もりぞー・36歳）

特定の相手のみに公開できるソーシャル・ネットワーク・サービス（SNS）なら、プライベートを守りつつ、家族の記録も残せそうですね。