【三十一帖】真木柱
物の怪妻の悲しみ
灰を浴びせようと香炉を手に取る北の方 土佐光吉「源氏物語手鑑」/詞書 灰を浴びせかけられる鬚黒 伝住吉如慶「源氏物語歌絵扇画面帖」 あらすじ・年立・人物関係図◎小町谷照彦彦 その一 現代語訳・読みどころ 文=橋本ゆかり 光源氏、鬚黒の留守に玉鬘を訪ねる 土佐派「源氏物語図色紙」 北の方、鬚黒に灰を浴びせかける 土佐光信「源氏物語画帖」 その二 現代語訳・読みどころ・知識の栞 文=橋本ゆかり 真木柱、柱の割れ目に歌を差し込む 「源氏物語図扇面散屏風」左隻 慌ただしいなか、歌を柱に差し込む真木柱 狩野氏信「源氏物語図屏風」左隻 |
その三 現代語訳・読みどころ 文=橋本ゆかり 参内した玉鬘、冷泉帝の前で畏まる 「源氏物語画帖」 光源氏、藤や山吹の花を眺め玉鬘を想う 土佐光則「源氏物語画帖」 光源氏、庭を眺め、玉鬘を想う 住吉具慶「源氏物語絵巻」 源氏絵を愛でる楽しみ◎稲本万里子 歌を味はふ◎尾崎左永子 原文を習ふ◎高田祐彦 御簾の内がたり◎山本淳子 情交の人々、召人たちの心 平安の大事典◎田島智子 月を愛でる月の宴、菊を楽しむ重陽節会 秋の年中行事 平成の女房が噂する源氏の恋◎ [大塚ひかり×倉田真由美×辛酸なめ子] 「恋に縁遠い堅物の男、 連載「リレーエッセー」わたしと源氏物語◎浜村 淳 |