敗戦後、自信を失っていた日本人に希望を与え、ナショナルプライドを復活させた新幹線。鉄道や道路などのインフラを整備して国家を発展させた海外の例なども交えながら、ナショナル・シンボルとしての新幹線を論じていく。
現在、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線が開通しているが、財源難などで着工が認められている路線以外の新幹線整備は進みそうもない。しかし、現実の日本を見ると、「政令指定都市」の大半は新幹線が通っている都市圏にある。
日本海、北海道、四国など、全国津々浦々に新幹線を造って分断されて衰退している地方をまとめあげることで、日本は強い国になれる。財源面も含めて構想実現への筋道を具体的に示す。