徳川家康も恐れた勇将・真田幸村の「赤備え」には、医学的にも根拠があった。
その家康落命を招いたのは、美食の一皿だったのか?
坂本龍馬の破天荒な活躍の裏には、あの症状が――?
戦国の名将や維新の名士たちと病との知られざる関係を、現役医師が診断。解明する。彼らの人生、そして歴史をも変えた病の謎に迫るとともに、現代医療での治療法も随所に提案。国内外の医学・歴史・科学文献の最新情報に基づくon evidence(論拠のある)な姿勢を保ちつつ、これまで知られていなかったトリビアも満載している。全国の医師・医療従事者向けに発行している医療月刊誌「メディカル朝日」の好評連載に、新たに書き下ろしを加えて待望の書籍化!歴史ファン、戦国武将ファンにも広く手に取っていただける一冊になっている。
【目次】
●第1章 真田を強くした赤備えの医学的根拠
●第2章 病むことは生きることと見つけたり―戦国時代の名将を診る―
●第3章 勝つとは気を以て体に勝つこと―平安~室町時代の名将・貴人を診る―
●第4章 露の命ハはかられず―維新の名士を診る―