「私はこれまでほぼ五十年にわたってヨーロッパ中世史の研究をしてきた」という一文から始まるこの新書は、著者がさる9月、急逝の日の朝まで朱を入れていた。西洋と日本、それぞれの近代化について論じる総決算の書。著者は、ドイツ中世の研究で名をなすかたわら、日本社会を、「世間」というキーワードを使って分析してきた。『ハーメルンの笛吹き男』『中世の窓から』『「世間」とは何か』などのベストセラーでも知られる。
★のネット書店は、在庫のない場合や取扱いのない場合があります。