高度成長期の日本を代表するコメディアンとして一世を風靡し、先頃80歳の生涯を閉じた植木等が描く父・徹誠の型破りな一代記。貴金属職人のかたわら義太夫語りをめざした若者が、やがてキリスト教の洗礼を受け、社会主義者として労働運動に参加。その後、僧侶になり部落解放運動に尽力するが治安維持法により何度も入獄。息子に“等”と名付けたように、平等を求めた父親の「支離滅裂」な人生を敬愛をこめて綴る。
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