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愛蘭土紀行Ⅱ・アラン島への旅 / ダブリン周辺

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アラン島への旅 旅のルートアラン島への旅旅のルート

【旅の時期】 1987年3月23日~4月15日

ロンドン、リヴァプールをへて3月31日、空路ダブリンに入った司馬遼太郎は、3日間、ダブリン市内及び近郊を見学する。
4月3日からはゴールウェイ、アラン諸島、ケリー半島などを巡りダブリンに戻る5泊6日の旅をする。アイルランド島の西端に近いコングの村では、そこで撮影されたジョン・フォード監督の映画『静かなる男』をもとに、アイルランド人とアイルランド系移民の民族性について考察。アラン諸島では、記録映画『アラン』などを手がかりに、岩盤だけで土がない過酷な自然の中で生きるということについて考える。さらに、ケリー半島、キラーニィ、ケンメアと回りながら、イェイツや小泉八雲を素材に、妖精大国としてのアイルランドに思いをはせた。


アイルランド・コネマラ地方


アラン島

キルベガン
18世紀に造られた初期のウィスキー工場「ロックズ蒸留所」が現在、博物館になっている。
アスローン
シャノン川と古城が景観を形づくっている古代からの街道筋の町。
ゴールウェイ
芸術が盛んな、西海岸の中心的な都市。
イニシュモア島
岩盤に被われたアラン諸島最大の島。ケルト文化の遺跡が多く残る。
ドン・エンガス
高さ約100メートルの断崖の上に残る古代要塞跡。アラン諸島観光の中心。
クール・パーク
19世紀末からの文芸復興運動のサロンとなったレイディ・グレゴリー(グレゴリー夫人)の館。
バンラティ城
民俗村として公開されている中世の城。隣には老舗レストラン「ダーティ・ネリーズ」がある。
キラーニィ
キラーニィ国立公園を控えた観光都市。
レディーズ・ヴュー
キラーニィ国立公園を望む展望スポット。土産物店の前に「レプラコーン・クロッシング(靴直しの小人が通ります)」の標識がある。
ロック・オヴ・キャシェル
マンスター王の居城。クロムウェルの侵略までキリスト教の中心だった。

ダブリン周辺 旅のルートダブリン周辺旅のルート

【旅の時期】 1987年3月23日~4月15日

ゴールウェイからアラン島、ケリー半島などを旅した一行は、4月8日に再びダブリンに戻ってくる。そして、北郊のドロヘダ、ニューグレンジや、南のグレンダロッホなどの旧跡を訪ね、さらにアイルランドの作家たちを思い浮かべ、アイルランド文化の源流について考察を深めていく。さらにアイルランドを代表する大学、トリニティ・カレッジを訪ねた。

グレンダロッホ
6世紀頃に開かれた修道院の跡。円塔と、「キッチン」という俗称を持つ礼拝堂が特徴。
ドロヘダ
ニューグレンジ、モナスターボイス方面への観光拠点となっている古い町。城門が残る。
ニューグレンジ
紀元前3000年頃に建造されたケルト文化以前の巨大墳墓。世界遺産。
キルデア
聖ブリジッドが修道院を建てたことに始まる古い町。聖ブリジッド大聖堂や日本庭園がある。
トリニティ・カレッジ
1592年に設立された、アイルランドを代表する大学。

この巻に登場する人物この巻に登場する人物

この巻の目次この巻の目次

  • 【愛蘭土紀行Ⅱ】ジャガイモと大統領/ケルト的神秘/百敗と不滅/ゲール語/『静かなる男』/須田画伯と〝アラン島〟/ゴールウェイの雨/イルカのお供/カラハと葬送曲/岩盤の原/妖精たちの中へ/妖精ばなし/蔦からむ古塔/城が原/峠の妖精/甘い憂鬱/森の聖地/日本びいき/大戦下の籠城者/フォーク・グループの演奏会/神と女王陛下/ジョセフ・P・ケネディ/表現の国

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司馬遼太郎 街道をゆく | 第31巻 愛蘭土紀行Ⅱ

司馬遼太郎 街道をゆく 31

愛蘭土紀行Ⅱ

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