HOME / 街道をゆく / 第32巻 阿波紀行・紀ノ川流域 司馬遼太郎 街道をゆく 公式ページ阿波紀行※「GoogleMapで見る」のルート表示の線は訪問地のポイントを結んだもので、実際の旅行ルートとは異なる場合があります 旅のルート【旅の時期】 1988年2月 大阪の小さな港・深日からフェリーに乗り込み、淡路島の洲本港に到着。車で淡路・阿波をつなぐ大鳴門橋を渡る途中、念願の鳴門のうず潮を眺めた。土佐泊へ行き紀貫之に思いをはせつつ、浦々を巡って堂浦へ。司馬さんは江戸時代に一本釣り漁法とテグスを広めた堂浦の漁師の功績を高く評価する。その後大麻比古神社へ行き、ドイツ橋を見る。吉野川流域へ出ると勝瑞城跡、田中家住宅とたどり、なじみの料亭で阿波おどりも経験する。四国八十八カ所1番札所の霊山寺でお遍路さんや高群逸枝について考え、吉野川北岸を西へと進み、市場町ほかを通り過ぎて江戸期に栄えた脇町へ。その後、池田を経て、平家の落人伝説の残る「秘境」祖谷へと足を進める。
紀ノ川流域※「GoogleMapで見る」のルート表示の線は訪問地のポイントを結んだもので、実際の旅行ルートとは異なる場合があります 旅のルート【旅の時期】 1988年6月1日~4日 司馬遼太郎はふくらみのある根来塗の器を思い浮かべながら、かつて栄華を誇った根来寺を訪ねた。密厳浄土をとなえた覚鍐が空海の教義を新展開させたことを考え、鉄砲集団として武威を誇った根来衆に思いをはせる。和歌山市内で旧知の住職の営む"聖天さん"に立ち寄ったあと、司馬さん一行は住職や旧友である作家・神坂次郎らとともに宴を囲む。和歌山城では、古式を伝える石垣や雑賀衆の兜に強い印象を受け、市の中心部に近い日前国懸神宮の森では、樟の若葉の息吹にただならぬ神威を感じるのだった。
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