司馬遼太郎 街道をゆく 公式ページ

本所深川本所深川

旅のルート旅のルート

【旅の時期】 1990年5月20日~22日

深川を訪れた司馬遼太郎は、鳶の頭やかつての川並(木場の筏師)に会い、江戸の昔から侠気で生きてきた人々に思いを馳せる。本所では吉良上野介の屋敷跡や勝海舟の生地を訪ね、また、本所割下水の界隈に住んだ三遊亭円朝や河竹黙阿弥のことを考える。さらに、船で隅田川を下り、川から町や橋を眺め、最後は領国の回向院で、芥川龍之介の小説を心に浮かべる。


角乗り


隅田川

富岡八幡宮
江戸時代、徳川家の保護を受け、勧進相撲などで賑わった。3年に1度の本祭りは、大小あわせて120基余の神輿が練り歩く勇壮な祭りとして有名。
東京都江東区富岡1-20-3
深川江戸資料館
江戸時代の深川の街並みを再現した施設。家々のたたずまいや生活用具などから、当時の庶民の暮らしぶりが窺える。
東京都江東区白河1-3-28
墨田区立松坂町公園(吉良邸跡)
元禄15年(1703)に赤穂浪士が討ち入りした吉良上野介義央の屋敷跡。園内に吉良邸の見取り図や解説が掲示されている。
東京都墨田区両国3-13
回向院
明暦の大火(1657年)の犠牲者を弔うために建立。以後、江戸の災害による無縁仏が葬られるようになった。鼠小僧次郎吉の墓もある。
東京都墨田区両国2-8-10

司馬遼太郎 街道をゆく | 第36巻 本所深川散歩・神田界隈

司馬遼太郎 街道をゆく 36

本所深川散歩・神田界隈

神田界隈神田界隈

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【旅の時期】 1990年10月25日~29日

共立女子大講堂付近の交差点に立った司馬遼太郎は、一帯を見回しながら、江戸期から幕末にかけての護持院ヶ原に思いをはせる。想像は、関東入国当時の徳川家康の城下町造成工事から、福沢諭吉の逸話や森鴎外の小説へと飛ぶ。やがて、旅は<世界でも有数な物学びのまち>を作った歴史を辿り始める。神田於玉ヶ池跡で、北辰一刀流の千葉周作に触れ、湯島聖堂で江戸の学問を考える。ニコライ堂、神田明神に立ち寄りながら、神保町の古書店街に足を踏み入れた司馬さんは、出版社や本屋の巨人たちを次々に思い起こし、最後は、明治期の私学の勃興と、そこで学んだ人びとの志に思いをいたす。

「右文尚武」の碑
千葉周作の玄武館の跡地にある石碑。千代田区立千桜小学校の敷地だったが、現在は統廃合で廃校になった。
東京都千代田区神田東松下町22
湯島聖堂
徳川綱吉建立の孔子廟。
東京都文京区湯島1-4-25
ニコライ堂
日本ハリストス正教会の中央本部。
東京都千代田区神田駿河台4-1
神田明神
江戸総鎮守府として、江戸城の鬼門を守る神社であった。
東京都千代田区外神田2-16-2
聖橋
神田川に美しいアーチを映す。
神田古書店街
世界一の規模を誇る古書店街。

この巻に登場する人物この巻に登場する人物

この巻の目次この巻の目次

  • 【本所深川散歩】深川木場/江戸っ子/百万遍/鳶の頭/深川の〝富〟/本所の吉良屋敷/勝海舟と本所/本所の池/文章語の成立/隅田川の橋/白鬚橋のめでたさ/思い出のまち/回向院
  • 【神田界隈】護持院ケ原/鴎外の護持院ケ原/茗渓/於玉ケ池/昌平坂/寒泉と八郎/漱石と神田/医学校/ニコライ堂の坂/平将門と神霊/神田明神下/神田雉子町/神田と印刷/火事さまざま/銭形平次/本屋風情/哲学書肆/反町さん/英雄たち/三人の茂雄/明治の夜学/法の世/法の学問/如是閑のこと

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司馬遼太郎 街道をゆく | 第36巻 本所深川散歩・神田界隈

司馬遼太郎 街道をゆく 36

本所深川散歩・神田界隈

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