新書
歴史
歴史の定説を破る
あの戦争は「勝ち」だった
保阪 正康 著
ISBN:9784022952134
定価:891円(税込)
発売日:2023年4月13日
新書判並製  216ページ  新書0903 

日清・日露戦争は日本の負け。太平洋戦争では勝った!
常識や定説をひっくり返し、山縣有朋からプーチンまでの近現代史の本質に重層的に迫る。歴史家・保阪正康からの真摯な問題提起。「核戦争の時代」に最も求められる、待望の一冊。

著者はこう記す。
「歴史とは『現在の影絵』である」。――現在の私たちにも反映している史実に対して、誠実に向きあわなければならない。
しかし、「史実に貼られているレッテルを容易に信じてはいけない」。レッテル、つまりは常識や定説の裏側を見きわめることが重要だと述べる。そのための「発想の転換」が必要だという。

発想を転換すれば、戦争の「勝ち負け」も全く異なる様相となる。
「戦争は国家が目的を掲げて行うものだ。その目的を達成していない戦争は、戦闘には勝ったが戦争には負けたとなる。また、たとえ目的を達成したとしても、半永久的に恨みが残ったり、復讐されたりする。それも勝ったとは言えない」
結局、「戦争は敗者の選択」だと強調する。

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