小説トリッパー 2023年夏季号

［連載小説］

• 垣谷美雨／墓じまいラプソディ
• 貫井徳郎／ひとつの祖国
• 田中慎弥／死神
• 神林長平／上書きされた世界――The Overwritten World

［季刊ブックレビュー］

• 鴻巣友季子
  言語の壁と、モノローグのアポリア
  若竹千佐子『かっかどるどるどぅ』
• 川本三郎
  国家に翻弄されながら、個の尊厳を守り通す
  深沢潮『李の花は散っても』
• ヒオカ
  個人の助け合いは公助の穴埋めにはならない
  柚木麻子『オール・ノット』

［クロスレビュー］

• 江南亜美子／わたしのイエスはイエスを意味しない
  古川真人『ギフトライフ』
  木村紅美『夜のだれかの岸辺』
• 倉本さおり／境界を生きていくからだ
  多和田葉子『白鶴亮翅』
  朝比奈秋『あなたの燃える左手で』

［文芸季評］

• 中村真理子／当事者性と文学の親密な関係

［エンターテインメント季評］

• 高津祐典／確かな壁が街から消えても

［報道の現場から小説を読む］

• 市田 隆／戦時下の人間を現代に再現する
  古処誠二『敵前の森で』

［本と書店をめぐる物語］

• 高頭佐和子／暴力と権力がぶつかり合うファンタジー世界
  町田康『口訳　古事記』

［永江堂書店］

• 永江 朗／「観光」について考える10冊

第10回林芙美子文学賞応募要項

執筆者紹介・画家紹介