分冊百科
仏教を歩く
仏教を歩く 6号
定価:586円(税込)
表紙:京都・清浄華院の地蔵と紅葉
発売日:2003年11月11日
6号 
品切れ・再販未定
愚者になりて往生す

法然 ほうねん
極楽往生するには、ひたすら念仏すればよい。男女の別なく説かれた浄土宗の開祖・法然の教えは、修行や教学、寄進などが重んじられていた平安末期から鎌倉初期の仏教にあって、まったく新しいものだった。その信仰を支えたのは、貴族や新興の武士階級にとどまらず、日々の生業に汗を流す庶民たち。法然ほど、いろいろな階層の人々から敬愛された祖師はいないのではないか。自分を「愚者」と呼び、遁世してまでも、新しい仏教を築き上げようとした法然の人生に迫る。

巻頭法話 仏教への誘い 第6話「生老病死」/瀬戸内寂聴

法然とはどんな人?
底辺の人々と共に涙した革命者/石上善應
■イラスト 法然交友録
■法然 教えの広がり
関白や武士、盗人、遊女まで深く帰依した法然の念仏/林田康順
■法然のあゆみ

法然のことば
既存の仏教を全否定した骨太思想/町田宗鳳

法然ゆかりの旅
知恩院 念仏と歓声が交錯する「聖地」/編集部
◆境内マップ・周辺図・主な年中行事
この地のおすすめ 創業300年の味「いもぼう」/知恩院の最中&入浴剤
◆名僧の遺産
国宝 阿弥陀二十五菩薩来迎図/成田俊治
増上寺 東京クワーを背負った念仏道場/編集部
[仏教 見る・聞く・ふれる]
法然が歌に詠んだ「浄土」/阿弥陀仏の見方/林田康順
◆法然の遍歴/法然上人二十五霊場

■連載■
真鍋俊照の「仏教アートへようこそ」(6)
写経の文字は仏さまの姿かたち/真鍋俊照
梅原猛の新「授業・仏教」第6講
法然 親を思い専修念仏を説いた「聖人」/梅原 猛
週刊お遍路さん(6)
徳島県5日日 恩山寺から立江寺/小野庄一
典座さんの食べる仏教(6)
養老蒸しと里芋茶巾絞り/藤井宗哲・まり
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戒名の付け方/佐藤達全
仏教聖地巡り(6)
雲崗石窟寺院(中国)/田村 仁