分冊百科
仏教を歩く
仏教を歩く 24号
定価:586円(税込)
表紙:京都・鴨川にかかる三条大橋。日親は、京の都で布教活動を行った
発売日:2004年3月23日
24号 
品切れ・再販未定
法難を乗りこえて

日親と[日蓮信仰] にっしんとにちれんしんこう
東国で育まれた日蓮宗は、鎌倉時代の後期、日蓮の弟子、日像らの布教によって、念願の京都進出に成功する。その一方で、権力者や他宗派からの弾圧は、以前にまして厳しかった。室町中期の日親は、祖師日蓮と同じように、数々の法難に遭った。焼けた鍋を被せられたことから、「なべかむり日親」ともいわれる。しかし、日親は強い意志で、京都・大坂を中心とする西国にも日蓮宗を定着させた。帰依したのは、富裕な町衆だった。日親の生涯を追い、日蓮宗を信仰した本阿弥光悦、長谷川等伯らの芸術に迫る。

巻頭法話 仏教への誘い 第24話「輪廻」/瀬戸内寂聴

日親とはどんな人?
わが身を犠牲に法華経の教えを広める/中尾 堯
■イラスト 日親交友録
■日親 教えの広がり
布教の拠点として三十を超える寺院を開く/寺尾英智
■日親のあゆみ

日親のことば
信心こそが成仏へいたる道/寺尾英智

日親ゆかりの旅
本法寺 光悦造営の庭 等伯描く涅槃図/編集部
◆復元マップ・周辺図
この地のおすすめ 田丸弥堀川店
◆名僧の遺産
三十番神像/坂輪宣敬

[仏教 見る・聞く・ふれる]
京都十六本山を歩く/編集部
日蓮信者たちと美術
光悦、等伯、一蝶、そして狩野家 芸術家たちが日蓮宗を支えた/宮島新一
◆日親上人霊跡図

■連載■
真鍋俊照の「仏教アートへようこそ」(24)
三島由紀夫にみる輪廻転生の思想/真鍋俊照
梅原猛の新「授業・仏教」第24講
日親 「不受不施」という苛烈な教え/梅原 猛
週刊お遍路さん(24)
香川県2日日 弥谷寺から道隆寺/小野庄一
典座さんの食べる仏教(24)
野趣味いっぱいの山蕗/藤井宗哲・まり
暮らしの仏教Q&A(24)
納骨について/佐藤達全
仏教聖地巡り(24)
海印寺(韓国)/田村 仁