分冊百科
仏教を歩く
仏教を歩く 25号
定価:586円(税込)
表紙:隠元が創建した萬福寺(京都府宇治市)の魚ほう(開ばん)。
発売日:2004年3月30日
25号 
品切れ・再販未定
自分の中の仏を見る

隠元・白隠 いんげん はくいん
江戸時代、「寺請制度」の確立とともに、僧侶たちは戸籍作成の任務を負う“幕府の官僚”になっていった。その結果、檀家制度にあぐらをかき、布教をおろそかにする僧たちも出てきた。隠元と白隠は、そんな停滞していた日本の仏教界に新しい息吹を起こした禅僧である。長崎の中国人たちから招かれた明僧の隠元は、萬福寺を本山とする黄檗宗の開祖となり、日本に明朝風の勤行などをもたらした。一方、臨済禅の白隠は、書画をよくし、平易なことばで禅の心を説いた。それにより、白隠が出た妙心寺派は、臨済宗のなかで最大の教団になった。二人の名僧の素顔に迫る。

巻頭法話 仏教への誘い 第25話「経」/瀬戸内寂聴

隠元・白隠とはどんな人?
禅宗を現代につないだ中興の祖/西村惠信
■イラスト 隠元・白隠交友録
■隠元・白隠 教えの広がり
禅の復興をもたらした隠元の渡日と白隠の活躍/安永祖堂
■隠元のあゆみ・白隠のあゆみ

隠元・白隠のことば
禅の世界をやさしく大衆に伝える/安永祖堂

隠元ゆかりの旅
黄檗山萬福寺 中国明朝時代の禅風を伝える名刹/編集部
◆境内マップ・主な年中行事・周辺図
この地のおすすめ 宇治/宇治の茶

白隠ゆかりの旅
白隠の故郷 駿河国を訪ねる 松蔭寺/龍澤寺/編集部
[仏教 見る・聞く・ふれる]
白隠の書画を読み解く/堀内伸二
◆名僧の遺産
一円相(永青文庫)/古谷 稔

■連載■
真鍋俊照の「仏教アートへようこそ」(25)
釈迦への感謝の思いがこもった「仏涅槃図」/真鍋俊照

梅原猛の新「授業・仏教」第25講
隠元・白隠 近世臨済禅を復興した中国と日本の名僧/梅原 猛
週刊お遍路さん(25)
香川県3日日 善通寺・郷照寺から白峯寺寺/小野庄一
典座さんの食べる仏教(25)
僧堂の朝は梅湯で始まる/藤井宗哲・まり
暮らしの仏教Q&A(25)
永代供養の話/佐藤達全
仏教聖地巡り(25)
グゲ王国(中国)/田村 仁