司馬遼太郎 街道をゆく 公式ページ※「GoogleMapで見る」のルート表示の線は訪問地のポイントを結んだもので、実際の旅行ルートとは異なる場合があります 旅のルート【旅の時期】 1978年9月3日~12日 『北海道の諸道』は函館から書き起こされるが、実際のルートは千歳空港が起点である。新聞社勤めだった21年前に、作家の今東光さんに同行した時のことを思い出す。札幌から新十津川を経由して旭川、陸別へ向かう道のりで、司馬さんは、厳しい環境の下、北海道の原野を切りひらいた人々のことを考える。<多分にキリスト教的な要素の加わった>明治はじめの開拓使から始まり、劣悪な環境下で労働を強いられた囚人や屯田兵の時代をふり返る。『胡蝶の夢』を連載中だった司馬さんは、関寛斎が開拓した陸別を訪れる。空路函館入りし、中世、道南にいた「渡」と呼ばれた和人集団へと思いが飛ぶ。また、アイヌとの抗争を抑え、台頭した松前氏が京風文化を希求し、中央との均一化を図った背景を思う。江差では、沈没した軍艦「開陽丸」の遺品確認作業に立ち会う。
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