問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

イラスト:ヒロミチイト

中学受験を通して家族の成長を
描く感動作

中学受験も、親友との関係も、家族のことも、
絶対に後悔したくない。
なのに小学校最後の夏休み、
十和の感情は大爆発する。

『店長がバカすぎて』山本猛店長(武蔵野書店吉祥寺本店)推薦 「当店いち押しの感動作。私も大活躍しております!」

『アルプス席の母』で甲子園を目指す息子と母を描いた著者が、中学受験に挑む娘と父の姿から、ど真ん中のテーマ「家族」と改めて向き合います。バラバラになりそうな一家は幸せを掴めるのか?
『店長がバカすぎて』と同じ世界線で山本店長も登場。謎と涙と笑いをつめこんだ新たな感動作。

書籍情報

問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい
問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい
早見和真

小学6年生の十和は、家族の幸せの形がわからない。楽しい母、やさしい父、かわいい妹。それなのに、どうして心がこんなに荒むのか。苛立つ十和に対して、母はなかば強引に中学受験を決めてしまう。このわだかまる気持ちをぶつけられるのは、LINEで繋がる「あの人」だけだ―。ここから逃げ出したい。その思いは大阪で一人暮らす祖母へと向かい、十和は大阪の私立中学に進む決意をする。4人が離れて暮らすことに父は反対するが、あることを条件に十和の希望を受け入れるのだった。

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著者プロフィール

早見和真(はやみ・かずまさ)
早見和真(はやみ・かずまさ)

1977年神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。2015年『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞、2020年『ザ・ロイヤルファミリー』でJRA 賞馬事文化賞、山本周五郎賞を受賞。同年『店長がバカすぎて』が本屋大賞第9位に入賞。主な著書に『95』『笑うマトリョーシカ』『八月の母』『アルプス席の母』、シリーズに「かなしきデブ猫ちゃん」などがある。
(撮影:朝日新聞出版写真映像部)

書店員からのコメント

十和の熱量に脱帽です。

紀伊國屋書店仙台店 齊藤一弥さん

読み進めると冒頭の一文が効いてくるな〜と思いながら最後まで読ませていただきました。

Lounge B books 桐谷明宗さん

課題図書やそれこそ受験に出たりしてほしい!
今を生きる子どもたちとかつて子どもだった全ての人にあたたかいこの作品が届きますように!

興文堂平田店 名和真理子さん

親子の絆って血でもなくて、初めからあるものでもなくて、本人たちの思いがうまく重なれば自然と備わるものなんだな、と改めて思いました。

紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん

複雑な家庭環境でも互いに思いやる気持ちさえあれば壁なんて最初からなかったかのようにいられる。そのことにみんな気づいてほしいと思える一冊でした。

井戸書店 森忠延さん

答えのない問題に向き合うのが人生というもので、それが学校の勉強とは違うものなのでしょう。
最後に清々しい感動がありました。大変おもしろかったです。

紀伊國屋書店久留米店 池尻真由美さん