自分自身、そして自分を取り巻く現実を材料にして、自分ではない誰かを作り上げ、いつしかその誰かを内面化すらしてしまう。下手をすれば役に「食われ」、元いた自分自身を見失ってしまうかもしれない。そんな、傍から見れば異常ですらあるかもしれない、演技するという不思議な営みに、丁寧すぎるほど丁寧に向き合う主人公の危うさとひたむきさが静かに心に迫ってきました。
日記という形式、そして現実とリンクした展示や作品の描写によって、私たちは同じ2025年を生きる一人の役者としての彼女の日常を垣間見ます。そこから伝わってくる不安、悩み、そして舞台の上で他者として何度も生きることの喜びが、とても繊細でリアルで、「それでも私は演劇が、演技がしたい」と思う気持ちに仲間ができたような気がしました。
N.N
役にのめり込むほど、自分との境界がゆらいで見えなくなっていった
松井玲奈
(俳優・作家)
日記のそばに立っていたら、小説に殴られた。すごい。
内沼晋太郎
(「日記屋月日」代表取締役)
読み終えて拍手した。痛くて悔しかった全ての人に贈りたい。
坂口涼太郎
(俳優)
世界へ向けられたぎりぎりまで注意深いまなざし。小説であると同時に、日記そのものだ。
古賀及子
(エッセイスト)