推し!
終わらない
推し!
「源氏物語」を読む
推し!
作文技術
推し!
推し!
ケイパビリティ
事態に耐える力
推し!
レーヴィがナチスのユダヤ人強制収容所から救出されたのは1945年1月27日。自宅に帰り着くとすぐに、彼は記憶を頼りに、本書の執筆にとりかかった。飢えと寒さ、不潔な寝床、病い、そして死にゆく人々……。過酷な強制収容所での生活が非常に緻密に、きめ細かく記されている。
ものを考えることが死につながるほどの極限状態にあって、人間の魂がいかに破壊されていくのか。体験を書くという行為は、アウシュヴィッツで全面的に否定された自己の人間性を回復する作業でもあったのかもしれない。生還以来、その体験を証言してきたレーヴィの集大成的ともいえる古典的名著『アウシュヴィッツは終わらない』の改訂完全版。
『源氏物語』の
現代語訳へと最初に私の背中を押してくれました。 (2023年11月「KYOTO BOOK SUMMIT」、
山本淳子氏との対談から)
「いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり……」。
あまりにも有名な『源氏物語』の冒頭。だがこの一文の裏にある大胆で重要な意味に、現代の私たちが気づくのは難しい。平安時代、天皇にとって結婚、世継ぎをつくることは公務で、実家の地位や政治権力の順にきさきたちを重んじ寵愛することが宮廷政治の常識だった。だからこそ、帝の更衣への寵愛は、朝廷を大きく揺るがすスキャンダルとなった。
本書は平安貴族の意識と記憶をひもとき、リアルな宮廷社会へと読者を誘う。そこに生きた平安人と同じ心で読めば、『源氏物語』の本当の奥深さが見えてくる。
工業製品のように機能的な文章を書くための極意。
上手な文章、美しい文章を書くには才能が必要だ。だが「わかりやすい文章」を書くには才能は必要ない。だれでも習得できる「技術」が必要なのだ。
新聞記者として三十余年、蓄積してきた作文の「技術」を余すところなく披露したロングセラー『日本語の作文技術』『実戦・日本語の作文技術』から、言葉の順序、句読点の打ち方、漢字や助詞の使い方など、最低限これだけ習得すればいい部分を抽出。
本書の内容を習得すれば、中学生から高校生・大学生・大人にいたるまで、読み手にわかりやすい、誤解されづらい文章が書けるようになる。
考えたがる人たちに読んでほしい。
差別とは、強い力を持つ側が立場の弱い者を侮蔑し、尊厳をおとしめようとすること。加害者と被害者の間には立場の非対称性がある。そのため、日本国憲法は14条1項後段で「差別されない」権利を保障している。
しかし一方で、その定義は難しく、法学界でも「差別」の語が「区別」と同義に使われることもしばしば。差別なき平等な社会を構築するために、「差別」をどのように正しく定義すればいいのか。本書では、非嫡出子の相続や同性婚
・夫婦別姓をめぐる日常のテーマから、奴隷解放など人種や民族をめぐる歴史の変遷まで、差別の構造を徹底検証。差別から個人を守るため、
「差別されない権利」をいかに構築していくか――気鋭の憲法学者が必要な法理論を提起する。
人間を、深いところで信頼する力が描かれています。
多くの受賞歴をもつ小説家であり、臨床40年の精神科医が悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことだ。この共感が成熟する過程で伴走し、容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティである。
古くは詩人のキーツがシェイクスピアに備わっていると発見した「負の力」は、第二次世界大戦に従軍した精神科医ビオンにより再発見され、著者の臨床の現場で腑に落ちる治療を支えている。昨今の教育、医療、介護の現場でも注目されている。マニュアルに慣れた脳の限界、現代教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティの偏り……せっかちな解決でなく、共感の土台にある「負の力」がひらく、発展的な深い理解へ。
中国古代史の側面をみる窓でもある。
儒教の経書の一つ『易』は、人の生きる道、天下国家を治める道、ひいては宇宙を動かしている道を説きあかす、神聖な書物とされてきた。
易は一字で第一に易簡(たやす い)、第二に変易(かわる)、第三に不易(かわらない)と、三つの意味を含む。転変やまぬ宇宙のうごきには不易なるもの、かわらない法則性がある。従って小宇宙たる人間の運命がいかに気紛れに見えようと、そこには同じ法則性が流れているはずである。そして『易』という書はこのかわりつつ、かわらないものを、象徴と数によってたやすく示してくれる。古来中国人が未来を占い処世を得たこの『易』を、本書は64の卦の組み合わせから説明し平易に解説。
木村草太さんトーク & サイン会
- 日時
- 12月9日(月) 18:40開場/19:00開演
- 参加方法
- 無料でご観覧いただけるイベントです。
サイン会にご参加いただけるお客様はイベント当日までに、当店にて対象書籍をご購入くださいませ。 着席でのご参加 事前にご予約のうえ、イベント当日は会場にお越しください。 立ち見でのご参加 ご予約不要で、無料にてご覧いただけます。当日会場までお越しください。
山本淳子さんトークイベント
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