ブラックな職場が舞台のサスペンスの構図が、陽キャな探偵役によってひっくり返される衝撃!職場に渦巻く底なしの悪意が暴かれるミステリにして、加速する人間不信が最後まで止まらない悪夢の転落劇。一気に読ませていただきました。
ときわ書房本店 宇田川拓也さん
知りたくなかったこんな真相なら。激しく動揺した。傷口をさらにえぐるような痛みに耐えられない。仕事で疲れ、心が死んでしまったら、人は悪魔になってしまうのか。まったく感じたことのない心理状態にさせられ、ある意味傷ついた、恐ろしい憎き傑作ミステリ。限界が悲劇を起こす。がんばれよ、青瀬。
ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん
冒頭から激震が走るような展開に、思わずフリーズしてしまいました。
クライマックスでの、鋭利なナイフで切り裂かれるような真実に、鳥肌と戦慄が止まりません。
紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
限界のその先を見た! 社会への警鐘が軽快に描かれたノンストップミステリーに、終わりははじまりのエネルギーが湧いてくるのだ。
うさぎや矢板店 山田恵理子さん
言葉を選ばずに言うと、最初から最後までずっと胸糞悪い。
なんなんだこれは。
罵倒に侮辱、悪意に満ちた場所でも「逃げる」という選択肢はなく、
「このまま生きる」か「死ぬ」かの二択しかない。
こんな普通なら理解できないような限界会社員でも、
なぜか共感出来てしまう人がきっとたくさんいるんだろうなぁ。
みなさま、お疲れさまです。
紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子さん
お仕事小説として、ミステリとして、二つのストーリーが複雑に交錯し、
まさかあなたがという名探偵まで登場して解決に至る構成はとても良かったですが、
事件が解決してなお残る後味の悪さよ……。
っていうか解決した方が後味が悪くなるって一体どういうこと!!
雪に閉ざされた山荘じゃなくても、絶海の孤島じゃなくても、ヒトを極限状態に陥らせることはかくもたやすいものか…。
極限の心理描写にヒリヒリしながら、労働って一体なんなんだと考えさせられる。
思い込み厳禁の社畜ミステリ!!
佐賀之書店 本間悠さん
「ブラック企業のリアルさと、嫌いな上司の失踪に挟まれた
限界アラサー会社員・青瀬は、きっとあなたの近くにもいる。
予想を裏切り続ける展開に振り回されるべし」
啓文社岡山本店 三島政幸さん
超絶パワハラ上司。いつまでも終わらないたくさんの仕事。そんな環境を諦めて死んだ目をしている同僚たち。どうして私はこんな救いようのない会社にいるのだろうか………?絶対に働きたくない職場で繰り広げられる人間模様の渦に、あなたの理性が試される。ぜひ最後のページまで見届けてほしい。
大盛堂書店 山本亮さん
職場の人間関係がこんなにもおぞましいとは・・・(怖)
タダならぬ空気が全編から漂い、胸騒ぎが止まらない!
強烈な違和感がいつしか狂気から殺意へと変わっていく。
ここには仁義なき蟻地獄と後戻りできない底なし沼がある。
読めばきっとトラウマになる「取扱注意」の物語。
パワフルにしてハラハラドキドキの展開が最高。
これぞまさしく「パワハラ」文学だ!
ブックジャーナリスト 内田剛さん
全く展開予測不能!「そんなブラックな会社一刻も早く辞めて~!」と心の中で叫びながら、どんどん悪化していく主人公を取り巻く状況と、積み重なる微かな違和感に不穏さを感じつつ、一体どう着地するのかとハラハラし通しでした。ラストのほろ苦さがリアルで、得も言えない余韻が胸に残りました。
ジュンク堂書店旭川店 松村智子さん
なに、この始まりから迫る感じは。
呼吸することすら認められないような職場環境に不穏な空気が満ち溢れてる。
パワハラ上司に嫌悪感がMAX、なんとかできないもんなのかと読んでいて苦しいったらない。
ストレス解消に何気なく呟く一言が、現実になった途端に降り掛かる疑心暗鬼の連続。
読みだしたら止まらない。崖っぷちまで追い詰められた極限の人間心理とは、ここまでくるか!
誰の心にも闇の種はすでにあるのかもしれません。
真相に、真実に打ちのめされた。もはや単なるミステリではなくホラーだ。
未来屋書店大日店 石坂華月さん
一気読みを止めることが可能ならば、できれば最後まで読まないでほしい。初めてこんなことを思った。最後怖すぎる。まさに限界小説だ。とんでもない小説が生み出されてしまった。この事件、誰が一番悪いのか。語り手?パワハラ上司?犯人?会社?社会?なにもかもが信じられない。人間不信になる。これは現代社会への警鐘だ。しかもこの警鐘、私のすぐ耳元でガンガンに鳴り散らかしている。それくらいすぐ傍にある問題だ。恐ろしい小説。限界社畜が巻き込まれる殺人事件。なにもかもに疲れ切っているため、飯キャンセル界隈、風呂キャンセル界隈でもある青瀬、泣きそうなくらいに応援したくなる。今すぐすべてのものから逃げてほしい。
未来屋書店新浦安店 中村江梨花さん
悩める社会人たち必読の物語が爆誕した!
限界社畜×ミステリのかけ合わせは、ひと味もふた味も違う恐怖を感じさせる。
思わず叫びだしたくなる社畜の日常と予想の斜め上をいく驚愕のラストに心がえぐられること間違いなし。もし今、この主人公のように超絶ブラックな環境にいるとしたら全力で逃げだして欲しい。これがあなたの物語になってしまう前に……。
未来屋書店春日部店 水上舞さん
タイトルからして不穏な、極めて不穏な雰囲気を醸しているこの小説は、その不穏な雰囲気を徐々に濃くしていき限界まで煮詰めていく。
煮詰めた先に待つ「不穏」という言葉にさえ光を探してしまう弱さを徹底的に打ちのめす展開。
「ブラック企業」「パワハラ」「社畜」。社会にまん延するリアル。
やってもやっても終わらない業務、理不尽な叱責、不適切な指示。だけど逃げられない、逃げる力さえない。
死んだほうがまし、と思いつつ死ぬ気力さえない。限界を超えた先に何があるのか。
パワハラ上司の失踪から始まる混乱。死ねばいい、殺してやりたい、そんな悪意の増殖が選んだ結末。
コレを読んで「切実…」と思った人は、明日何もかも放り出して休んだ方がいい。限界を超えてしまわないために。
精文館書店中島新町店 久田かおりさん
息つく間もなく一気読み。頭にもやがかかったような主人公につられて、こちらも「何が起きているの!?」状態に。おもしろかったです!
いわた書店 いわたまさん
頼む~頼むよ~青瀬~逃げてくれよ~と懇願しながらの読書でした。
こんな気持ちの読書は初めてです…
あと仁奈ちゃんめちゃくちゃ好きになりました!
まさかそんな展開で幕を閉じることになるとは…とかなりぐっと持っていかれました。
最後の展開でお前らなんやねん!!!!!とちゃぶ台があったらひっくり返していただろうなぁ
紀伊國屋書店梅田本店 辻本彩さん
人は壊れるとこうなってしまうのか、と恐怖を覚えながらもページを捲る手は止まらない。あまりに面白すぎて!!
絶対に働きたくない職場、パワハラ上司を殺害した容疑者にまでされて、それでも毎日出勤して終わらない仕事をこなす生活。
人間壊れるのって簡単なんだな、と思い知らされた。
そして待ち受けるラスト……。
もう唸るしかない……
あまりにも見事! 景色がガラリと入れ替わる。そして今までの違和感が確信に変わる。恐ろしさと素晴らしさを合わせ持つ作品を読んだ満足感!
頑張れ、青瀬!!
生きてるだけで偉いんだ!!
文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん
なんなんだこれは、、。
読んでいるうちに、病んでいるのが青瀬なのか自分なのか境目がなくなって分からなくなっていく。
ずっとしんどい。具合が悪すぎる。
仁菜だけが小さな光のような、そよ風のような、救いだった。
疲れや孤独は思考回路をおかしくする。
他人との雑談もときには必要なのだ。それなのに。
現代社会そのままをうつしたようなこの作品がこわくてたまらない。
福岡金文堂志摩店 伊賀理江子さん
ブラックなお仕事小説。読み始めてすぐに心臓がキュッとなる。こんな状況怖すぎるし、なんだかもう青瀬が気の毒でたまらなかった。だんだんと見えてきた状況に全てが信じられなくなり、誰もが怪しく見える。思わぬところからのクライマックスに度肝を抜かれた。そして救いようがない真実。
自分の子どもたちがこんな目に遭いませんように祈りながら読んだ。こんな酷いことになる前にどうにかするのが組織というものではないのだろうかと思いつつ、まあ青瀬からはやめないんだろうな組織としてもどうしようもなかったんだなと納得してしまったところがまた怖い。
青瀬に頑張ってほしい。
宮脇書店ゆめモール下関店 吉井めぐみさん
パワハラはもはや日常句の様な職場。犯人候補は部下全員。窮地を乗り越えようにも頭がもう働かない。このまま日常的に犯人扱い?脱出ゲームさながらの恐怖感。悩ましいあなたにオススメの小説誕生でしょう
有隣堂ららぽーと海老名店 塚田亜紀子さん
人間の悪い所をとことん表現した物語だ。登場人物1人1人に会いに行って、色々と言いたい。 でも、自分の感情のグラデーションがはっきりとする爽快感、未来だけは味方であると感じられる読後感に救われて、自然と読み返してしまう。 侘び寂びを漂わせる表現力に新たな鼓動を感じる。私は生きるために、この物語を読み続ける。
文真堂書店ビバモール本庄店 新井さゆりさん
冒頭から不穏な空気に包まれる。
読み始めると、壮絶なノンフィクションを読んでいるかのようで、ずっと苦しいのに、読む手を止めることは出来ない。極限状態に陥ると人は壊れてしまう。
壮絶なパワハラが心を蝕んでいく。生々しい描写に胸の動悸が収まらず、身を削られる思いがした。導き出される、予想の範疇をはるかに超えた苛烈な真実。
ああなんと恐ろしいことだろう…苦しみ抜いて辿り着いた隠されていた真実に、心のざわめきが止まらない。
物事を一方向からしか見ていないと、分からない真実がある。心の中の僅かな引っかかりの意味が分かった時、言葉を失うほどの衝撃を受けた。
読み終えてすぐ再読してしまったほどだ。
現代社会の闇を投影したミステリー。
紀伊國屋書店久留米店 池尻真由美さん
何とも時代錯誤も甚だしいバカ上司だが、残念ながら、今でもどこかしこに生息しているはずだ。出会う、出会わないはそれこそ人生の分かれ道。遭遇しないに越したことはないが、親と上司は選べないものと腹を括ろう。
さて、わが身を振り返ればどうなのだろう・・・
ともすると自分の評価ほど当てにならないものはない。
ちゃんと仕事できているか?呆れられてはいないか?
願わくは立派な仕事ぶりだと褒められたいものだ。
株式会社 新進書籍販売部 宮地友則さん
怖い怖い怖い怖い怖い!!!前評判からこりゃ怖いんだろうなと思っていたけどここまでとは思わなかった。社会人としての強烈な恐怖。パワハラも、職場の人間関係があまり良くないことも、他部署との軋轢も、どれも身近過ぎてあまりに胃が痛いけれど、ラストに落とされる●●にはもう絶望。大の大人が怖くて泣いてしまう。いや、大の大人だからこそ泣いてしまう。本当に怖い本だけど、読んでる間は案外コミカルなテイストで、謎が謎呼ぶストーリーに一気読みしてしまうこの吸引力が見事。パワハラミステリ×見事な構成=なんでそんなひどいことするの。プルーフを見ただけで怖くて怯えてしまう日々。全社会人もみんな読んで私と同じ体験をしてほしい。そしてみんなで手を繋ごう。少しずつ優しさを分け合っていこう。そうすればきっとパワハラなんて、この本のように酷いことなくてなくなるはず。はず……だと思いたい。
田村書店吹田さんくす店 村上望美さん