司馬遼太郎 街道をゆく 公式ページ

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ニューヨーク散歩

旅のルート旅のルート

【旅の時期】 1992年3月

司馬遼太郎は、タクシーで、かつてインディアンが住んでいたマンハッタン島北端にあるインウッド・ヒルズを訪ねた。そこで貝塚を目にし、翌日アメリカン・インディアン博物館とセントラル・パークを訪ねる。ブルックリン区では、19世紀にブルックリン橋をつくったローブリング親子の命がけの大事業を思いながら橋をわたり、この土地を舞台にした映画『ソフィーの選択』のなかのブルックリン橋のシーンを思い出す。連想は写真家マーガレット・バーク=ホワイトとアメリカの機械文明にまで広がってゆく。続いてプロスペクト・パーク、ウィリアムズバーグのユダヤ人居住区へ向かった司馬さんは、正統派のユダヤ人について考える。さらにグリーンウッド共同墓地では、幕末の日本に派遣された米国公使タウンゼント・ハリスの墓を探しながら、その業績の大きさを思う。
日本学が盛んなコロンビア大学ではドナルド・キーン教授の定年退官を祝う晩餐会に出席し、自身も「日本仏教小論」の講演を行った。また、この大学の日本学の祖、角田柳作先生の生涯に思いをはせる。最後に司馬さんは、コニー・アイランドとブライトン・ビーチを訪れ、人間の思想やアイデンティティーについて考える。


ブルックリン・ブリッジ


マンハッタン

インウッド・ヒルズ
マンハッタン北端に広がる公園。自然がよく残され、島の岩盤が露出しているところなどがある。かつてインディアンが住んでいた。
コロンビア大学
1754年、アメリカで5番目の大学として創立された総合大学で、アイビー・リーグの一つ。日本学の拠点として多くの人材が輩出している。
セントラル・パーク
マンハッタンの中央に、1857年から計画的につくられた公園。ニューヨーカーが憩う芝生「シープ・メドウ」やオノ・ヨーコデザインの広場「ストロベリー・フィールズ」があり、ジョン・レノンが住んだダコタ・ハウスも隣接している。
アメリカン・インディアン博物館
先住民の文化を紹介している博物館。
The George Gustav Heye Center, 1 Bowling Green, NY 10004
ブルックリン橋
マンハッタン島とブルックリン区を結ぶ橋で、1883年に完成したニューヨーク最古の吊り橋。
ウィリアムズバーグのユダヤ人居住区
正統派のユダヤ人が多く住む街。彼らの集会所であるシナゴーグが点在する。
プロスペクト・パーク
ブルックリン区にある公園。園内にはブルックリン美術館やブルックリン植物園がある。
グリーンウッド共同墓地
南北戦争の死者なども多く埋葬されている広大な墓地。タウンゼント・ハリスがここに眠る。受付で墓石の位置をコンピューター検索できるようになっている。
コニー・アイランド
マンハッタンから最も近いビーチ。大西洋を望むボードウォークや遊園地、露店などがあるため、市民や観光客で賑わう。
ブライトン・ビーチ
コニー・アイランドに隣接するロシア人街。古本、パン、雑貨などを売る露店で賑わうストリートにはロシア語が飛び交い、ロシア文字が溢れている。

この巻に登場する人物この巻に登場する人物

この巻の目次この巻の目次

  • 【ニューヨーク散歩】マンハッタン考古学/平川英二氏の二十二年/ブルックリン橋/橋をわたりつつ/ウィリアムズバーグの街角/ハリスの墓/コロンビア大学/ドナルド・キーン教授/角田柳作先生/御伽草子/ハドソン川のほとり/学風/日本語/奈良絵本/ホテルと漱石山房/さまざまな人達

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司馬遼太郎 街道をゆく | 第39巻 ニューヨーク散歩

司馬遼太郎 街道をゆく 39

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