全国の小・中学生約1,180人から、ステキな新聞が届きました。
応募していただいた皆さん、ありがとうございました!
厳正な審査の結果、以下の作品に賞を進呈します。
(それぞれの壁新聞をクリックすると、拡大して表示されます)
佐藤迪洋さん(静岡県・小学3年生)
佐藤知海さん(静岡県・小学1年生)
<喜びのコメント>
▽迪洋さん
おじいちゃんが田舎から送ってくれた野菜と果物が、天然酵母について調べるきっかけになりました。大切に作ってくれたものだから、皮や茎まで無駄にしたくない。果物から酵母ができることを知り、それなら皮や茎でもできるんじゃないかと考えました。水と皮や茎、砂糖をあわせて容器に入れ、毎日かきまぜて30分ごとに温度をはかり、様子を観察しました。泡が出てきて、炭酸ジュースみたいになったら酵母の完成。小麦粉と酵母と砂糖、塩をまぜて発酵させ、焼いたら本当においしいパンができました。あわせて16種類の果物や野菜の皮や茎、さらに貧しい国の役に立ちたいと考え、公園や川で集めた雑草からも酵母をつくってパンを作りました。雑草パンは甘みがあっておいしかったです!研究で使ったノートは50ページ以上。1枚の壁新聞にまとめるのは苦労しましたが、読みやすくするために本物の新聞を調べていろいろなコーナーを作ったり、マンガを載せたり工夫しました。サバイバルシリーズで一番好きなのは「飛行機のサバイバル」です。
▽知海さん
毎日、たくさんパンを作ってがんばりました。パン屋さんみたいになれてうれしかったです。私は「植物世界のサバイバル」が好きです。
北海道・札幌市立白石小学校
千葉県・市川市立大和田小学校
大阪府・堺市立百舌鳥小学校
朝日新聞出版 ジュニア編集部 福井洋平編集長
「研究結果をまとめたノートは50ページ以上になりました!」
最優秀賞の「天ねんこう母のサバイバル」を書いた佐藤迪洋(みちひろ)さん(小3)はインタビューにこう答えてくれました。16種類の野菜・果物の皮や茎、雑草からも酵母を取り出しパンを作って試食。1次から3次まで発酵の回数を変えてパンの出来上がりを比較するなど、いっぱい手と頭を動かしてたくさん新しいことを見つけたことが紙面から伝わり、ぐいぐい引き込まれてしまいました。
優秀賞の「水質汚染のサバイバル」は難しいテーマを読みやすくするためマンガとセリフをうまく組み合わせ、「サバイバル すごいぞ!カイコの可能性」「ビワのサバイバル」は変わったテーマをいろいろな角度から調べてデータを盛り込み、レイアウトにも工夫をこらしました。「海洋汚染のサバイバル」では海洋プラスチックの問題からスーパーの食品にどれだけプラスチックが使われているかを調査し、「自動車のれきし」は日本最初の四輪駆動車やガソリン自動車第1号といったいまでは見られない車を自分でイラスト化するなど、いずれも手と頭をたくさん動かした様子がすごく伝わってくる作品でした。
手と頭をたくさん動かすことは、未来を切り開くサバイバルキングになるために絶対必要な要素だと思います。みなさんの未来が、とても楽しみになりました!
「ゴミの島のサバイバル」などのマンガ家 韓賢東先生
今回のコンテストでも読者の皆さんの才能と努力がうかがえて、とても嬉しいです。本を通じて得た科学の知識を単なる知識だけでは終わらせず、皆さんの生活と結びつける作品が印象深かったです。特に生態、環境、技術発展の裏側など、今の人類と密接なテーマに対する皆さんの解釈に心が打たれました。これからもサバイバルの物語が、読者の皆さんの日常の変化に良い影響を与えることを期待します。
韓国ミレエヌ社 パクソヨン編集長
サバイバル壁新聞コンテストに応募してくださった皆さん、特に受賞された方々に感謝とお祝いを申し上げます。皆さんの絵の実力と画面の構成力に本当にびっくりしました。ここまで内容が充実してレベルの高い壁新聞を完成させたことは、皆さんが「サバイバル」をとても熱心に読んでくれた証拠ですね。楽しくて面白い「科学漫画サバイバル」シリーズが、読書の奥深さを知る機会になってくれることを願っています。
朝日小学生新聞・朝日中高生新聞 別府 薫編集長
まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」、海に広がる「マイクロプラスチック」。小学生のみなさんが、身近な環境問題に目に向けていることが印象に残りました。最優秀賞の「天然こう母のサバイバル」は、おじいさんが育てた野菜や果物を大切にしたいという思いから生まれた研究がまとめられています。捨てられてしまう皮やくきから天然酵母を作り、おいしいパンを焼き上げます。さらに一歩進んで、アフリカの食糧問題を解決するために、食べられる雑草からも天然酵母パンも作ってしまうなんて!おどろくとともに、拍手をおくりたい気持ちになりました。将来、みなさんの中から地球環境のサバイバルを達成するヒーロー、ヒロインが生まれるのではと期待しています。
〈お知らせ〉
入賞者の方々には、賞状と賞品を、また、参加者全員にも、追って記念品をお送りします(3月中旬予定)
主催:朝日新聞出版 後援:朝日新聞社、朝日学生新聞社