國華賞受賞者一覧

年度 受賞者 受賞作品・論文

1989年

第1回 島田 修二郎 國華特別賞 松齋梅譜校定解題(広島中央図書館、昭和63年3月)
松田 誠一郎 國華賞 東京国立博物館保管十一面観音像(多武峯伝来)について
(『國華』1118、1119号、昭和63年10、11月)
泉 武夫 國華賞 十体阿弥陀像の成立(『仏教芸術』165、昭和63年3月)

1990年

第2回 小林 宏光 國華賞 宮樂図屏風にみる帝鑑図説の転成
(『國華』1131号、平成2年2月)
奥平 俊六 國華賞 縁先の美人―寛文美人画の一姿型をめぐって
(『日本絵画史の研究』山根有三先生古希記念会編、吉川弘文館、平成元年10月)
河上 繁樹 國華賞 南宋絹織物にみる二、三の特色(『MUSEUM』464号、平成元年11月)

1991年

第3回 中里 壽克 國華賞 中尊寺金堂と平安時代漆芸技法の研究
(至文堂、平成2年10月)
加須屋 誠 國華賞 二河白道図試論(『美術史』127号、平成2年2月)
藤岡 穣 國華賞 興福寺南圓堂四天王像と中金堂四天王像について
(『國華』1137、1138号、平成2年8、9月)

1992年

第4回 宮治 昭 國華特別賞 涅槃と弥勒の図像学―インドから中央アジアへ―
(吉川弘文館、平成4年2月)
岸 文和 國華賞 延享二年のパースペクティヴ―奥村政信画[大浮絵]をめぐって―(『美術史』132号、平成4年4月)
佐藤 康宏 國華賞 蕭白新論(小学館『新編名宝日本の美術27』、平成3年12月)

1993年

第5回 成瀬 不二雄 國華賞 司馬江漢の肖像画制作を中心として―西洋画法による肖像画の系譜―(『國華』1170号、平成5年5月)
竹内 順一 國華賞 茶碗三題と乾山焼制作年代について
(『國華』1169号、平成5年4月)
山下 裕二 國華賞 夏珪と室町水墨画
(ぺりかん社『日本美術史の水脈』、平成5年6月)

1994年

第6回 平田 寛 國華賞 絵仏師の時代(中央公論美術出版、平成6年2月)

1995年

第7回 長岡 龍作 國華賞 神護寺薬師如来像の位相―平安時代初期の山と薬師
(『美術研究』359号、平成6年3月)

1996年

第8回 梶谷 亮治 國華賞 総論 我が国における仏教説話絵の展開(奈良国立博物館編『仏教説話の美術』、思文閣出版、平成8年3月)
高階 絵里加 國華奨励賞 黒田清輝の岡倉天心像―《智感情》の主題と成立をめぐって
(『美術史』139号、平成8年2月)

1997年

第9回 佐々木 丞平
佐々木 正子
國華賞 円山応挙研究「研究編」「図録編」
(中央公論美術出版、平成8年12月)
宮崎 法子 國華賞 中国花鳥画の意味―藻魚図・蓮池水禽図・草虫図の寓意と受容について(『美術研究』363・364号、平成8年1・3月)
吉村 稔子 國華賞 東京国立博物館保管孔雀明王像試論―図像の継承と変容
(『美術史』141号、平成8年10月)

1998年

第10回 鬼原 俊枝 國華賞 幽微の探求―狩野探幽論(大阪大学出版会、平成10年12月)
高岸 輝 國華賞 当麻寺奥院所蔵「十界図屏風」の研究
(『國華』1224、1225号、平成9年10・11月)

1999年

第11回 須賀 みほ 國華賞 弘安本北野天神縁起絵巻再考―系統諸本の考察から
(『美術史』146号、平成11年3月)
亀井 若菜 國華賞 サントリー美術館蔵「日吉山王・祇園祭礼図屏風」の制作意図―京都と近江を見る眼差し(『國華』1238号、平成10年12月)

2000年

第12回 岡田 健 國華賞 東寺毘沙門天像―羅城門安置説と造立年代に関する考察
(『美術研究』370、371号、平成10年3月、11年3月)
今橋 理子 國華賞 江戸絵画と文学―「描写」と「ことば」の江戸文化史
(東京大学出版会、平成11年10月)

2001年

第13回 井手 誠之輔 國華賞 日本の宋元仏画(『日本の美術』418号、平成13年3月)
朴 亨國 國華奨励賞 ヴァイローチャナ仏の図像学的研究(法蔵館、平成13年2月)

2002年

第14回 門脇 むつみ 國華賞 寛永文化の肖像画(勉誠出版、平成14年2月)

2003年

第15回 安藤 佳香 國華賞 仏教荘厳の研究―グプタ式唐草の東伝―
(中央公論美術出版、平成15年2月)
猪熊 兼樹 國華奨励賞 春日大社蔵「沃懸地螺鈿毛抜形太刀」の意匠に関する考察(『仏教芸術』266号、平成15年1月)

2004年

第16回 玉蟲 敏子 國華賞 都市のなかの絵―酒井抱一の絵事とその遺響―
(ブリュッケ、平成16年6月)
石松 日奈子 國華賞 雲岡中期石窟新論―沙門統曇曜の失脚と胡服供養者像の出現―(『MUSEUM』587号、東京国立博物館、平成15年12月)

2005年

第17回 武藤 純子 國華賞 初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目して
(笠間書院、平成17年3月)
姜 素妍 國華奨励賞 朝鮮前期の観音菩薩の様式的変容とその応身妙法の図像―京都・知恩院蔵<観世音菩薩三十二応幀>の明朝形式の受容を中心に―(『仏教芸術』276号、平成16年9月)
福山 泰子 國華奨励賞 アジャンター第17窟<シンハラ物語>図―場面解釈の再検討と物語表現の特質―(『國華』1316号、平成17年6月)

2006年

第18回 須藤 弘敏 國華賞 転写と伝承―延暦寺銀字本・仁和寺本系紺紙法華経について―
(『國華』1319号、平成17年9月)
根立 研介 國華賞 日本中世の仏師と社会―運慶と慶派・七条仏師を中心に―
(塙書房刊、平成18年5月)

2007年

第19回 大久保 純一 國華賞 広重と浮世絵風景画(東京大学出版会、平成19年4月)

2008年

第20回 相澤 正彦
橋本 慎司
國華賞 関東水墨画―型とイメージの系譜
(国書刊行会、平成19年5月)
日高 薫 國華賞 異国の表象―近世輸出漆器の創造力
(ブリュッケ、平成20年2月)
浅野 秀剛
田辺 昌子
國華賞展覧会図録賞 鳥居清長―江戸のヴィーナス誕生
(千葉市美術館、平成19年4月)

2009年

第21回 小川 裕充 國華賞 臥遊 中国山水画―その世界
(中央公論美術出版、平成20年11月)
塚本 麿充 國華賞展覧会図録賞 崇高なる山水―中国・朝鮮、李郭系山水画の系譜展図録
(大和文華館、平成20年10月)
森實 久美子 國華奨励賞 華厳海會諸聖衆曼荼羅についての一考察―図様の源泉と思想背景を中心に―(『國華』1362号、平成21年4月)

2010年

第22回 古原 宏伸 國華賞 米芾『画史』註解 上・下(中央公論美術出版、平成21年9月、22年6月)
内藤 栄 國華賞 舎利荘厳美術の研究(青史出版、平成22年3月)

2011年

第23回 宮崎 隆旨 國華賞 奈良甲冑師の研究(吉川弘文館、平成22年12月)
勝盛 典子 國華賞 近世異国趣味美術の史的研究(臨川書店、平成23年3月)
山川 曉 國華賞展覧会図録賞 高僧と袈裟―ころもを伝え、こころを繋ぐ展図録
(平成22年10月、京都国立博物館)

2012年

第24回 肥田 路美 國華賞 初唐仏教美術の研究(中央公論美術出版、平成23年12月)
塚本 麿充 國華賞 皇帝の文物と北宋初期の開封
(『美術研究』404、406号、平成24年3月)

2013年

第25回 谷口 耕生 國華賞 倶舎曼荼羅と天平復古(林温編『仏教美術論集1
様式編―スタイルとモードの分析』、竹林舎、平成24年10月)
濱田 瑞美 國華奨励賞 中国石窟美術の研究(中央公論美術出版、平成24年10月)

2014年

第26回 泉 万里 國華賞 中世屏風絵研究(中央公論美術出版、平成25年10月)
笠嶋 忠幸 國華賞 日本美術における「書」の造形史(笠間書院、平成25年10月)
伊藤 久美 國華奨励賞 『明恵上人樹上坐禅像』に関する一考察―型と主題の再検討を中心に―(『美術史』175冊、美術史學會、平成25年10月)
ラワンチャイクン 寿子ほか 國華展覧会図録賞 東京・ソウル・台北・長春 官展にみる近代美術展図録(福岡アジア美術館、府中市美術館、兵庫県立美術館、平成26年2月)

2015年

第27回 竹浪 遠 國華賞 唐宋山水画研究(中央公論美術出版、平成27年1月)
田邉 三郎助 國華特別賞 能面芸術の形成(上)(下)
(『國華』1431号、1436号、平成27年1月、6 月)
末吉 武史 國華展覧会図録賞 九州仏―1300年の祈りとかたち展図録
(福岡市博物館、平成26年10月)

2016年

第28回 植松 瑞希 國華展覧会図録賞 蘇州の見る夢―明・清時代の都市と絵画―展図録
(大和文華館、2015年10~11月)
原田 一敏ほか 國華展覧会図録賞 極 茶の湯釜―茶席の主―(「極 大茶の湯釜展―茶席の主―」展図録(MIHO MUSEUM、2016年6 ~7 月)

2017年

第29回 小林 宏光 國華賞 中国版画史論(勉誠出版、平成29年2月)
山本 英男 國華展覧会図録賞 海北友松(「京都国立博物館開館120周年記念特別展覧会海北友松」展図録、平成29年4月)

2018年

第30回 田辺 昌子 國華賞 菱川師宣と浮世絵の誕生 房州から江戸へ
(『國華』1465号、平成30年11月)
有賀 祥隆 國華特別賞 日本絵画史論攷―紺丹緑紫抄
(中央公論美術出版、平成30年11月)

2019年

第31回 奥 健夫 國華賞 仏教彫像の制作と受容―平安時代を中心に―
(中央公論美術出版、令和元年6月)
山下 真由美 國華展覧会図録賞 鳥取画壇の祖 土方稲嶺―明月来タリテ相照ラス―展図録
(鳥取県立博物館、平成30年10月6日〜11月11日)

2020年

第32回 岡田 裕成 國華賞 《レパント戦闘図屏風》:主題同定と制作環境の再検討
(『香雪美術館研究紀要』2号)
舘野 まりみ 國華奨励賞 MOA美術館蔵「清水寺遊楽図屏風」に関する一考察
(『MUSEUM』680号)

2021年

第33回 仲町 啓子 國華賞 光琳論
(中央公論美術出版、令和2年9月)
檜山 智美 國華奨励賞 敦煌莫高窟第二八五窟西壁壁画に見られる星宿図像と石窟全体の構想について
(「仏教芸術」5号)
岩田 多佳子ほか
(五十嵐浚明展準備会)
國華展覧会図録賞 「生誕320年記念特別展 五十嵐浚明―越後絵画のあけぼの」展図録
(新潟市歴史博物館、令和2年11~12月)

2022年

第34回 佐藤 有希子 國華奨励賞 『毘沙門天像の成立と展開』
(令和4年2月、中央公論美術出版)
横尾 拓真 國華展覧会図録賞 「大雅と蕪村 文人画の大成者」展図録
(令和3年12月~4年1月、名古屋市博物館)
植松 有希 國華展覧会図録賞 建部(たけべ)凌岱(りょうたい)展 その生涯、(よい)たるか(さめ)たるか」展図録
(令和4年3~4月、板橋区立美術館)

2023年

第35回 泉 武夫 国華賞 『古代中世絵絹集成―基底材の美術史―』
(令和4年8月、中央公論美術出版)
田辺 理 國華奨励賞 『ガンダーラの仏教彫刻と生天思想』
(令和4年11月、中央公論美術出版)
橋本 遼太 國華展覧会図録賞 「あこがれの祥啓―啓書記の幻影と実像―」展図録
(令和5年4月~6月、神奈川県立歴史博物館)

2024年

第36回 平川 信幸 國華賞 『琉球国王の肖像画「御後絵」とその展開』
(令和6年2月、思文閣出版)
染谷 美穂
田辺 昌子
國華展覧会図録賞 「サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之展」図録
(令和6年1月~3月、千葉市美術館)