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870円(本体価格)/957円(税込価格)
ウクライナ戦争や中東での衝突など世界は不透明度を増している。ポピュリズムのさらなる台頭、災害やパンデミックという不測の事態、AIの利用などをめぐって世界はどう変わっていくのか。かつてない民主主義の危機に今、世界で最も注目される知性の言葉からヒントを探る。聞き手・大野和基氏。 【目次】 Chapter1:第3次世界大戦への危機――ウクライナ戦争から見る民主主義/イアン・ブレマー Chapter2:「寛容」が損なわれる世界――リベラリズムの危機/フランシス・フクヤマ Chapter3:衰退期に差し掛かるアメリカ――岐路に立つ民主主義の二面性/ニーアル・ファーガソン Chapter4:「文明の衝突」は終わらない――歴史を進歩させるダイナミズム/ジョセフ・ナイ Chapter5:社会規範に根ざしたバランス感覚――国家権力と社会のあり方を浮き彫りにしたパンデミック/ダロン・アセモグル Chapter6:日本人にイノベーションは起こせるか――“Think Bigger”誰もが使える体系的アプローチ/シーナ・アイエンガー Chapter7:民主主義の後退はなぜ起きているのか――自らの失敗を忘れたアメリカ/ジェイソン・ブレナン 【著者紹介】 ■イアン・ブレマー;国際政治学者/「ユーラシア・グループ」社長。1969年、米マサチューセッツ州生まれ。94年、米スタンフォード大学で博士号取得。25歳で同大学フーヴァー研究所の最年少研究員。98年、世界の政治リスクを分析するシンクタンク「ユーラシア・グループ」設立。 ■フランシス・フクヤマ;国際政治学者/スタンフォード大学シニア・フェロー兼特別招聘教授。1952年生まれ。政治学者。アラン・ブルームやサミュエル・ハンチントンに師事。ベルリンの壁崩壊直前に発表された論文「歴史の終わり」で注目を浴びる。近著に『リベラリズムへの不満』(会田弘継訳)がある。 ■ニーアル・ファーガソン;歴史学者/スタンフォード大学フーヴァー研究所シニアフェロー。1964年、スコットランド生まれ。歴史学者、ジャーナリスト。専門は経済史・金融史。著書に『文明:西洋が覇権をとれた6つの真因』(仙名紀訳)、『劣化国家』(櫻井祐子訳)、『大惨事(カタストロフィ)の人類史』(柴田裕之訳)など。 ■ジョセフ・ナイ;国際政治学者/ハーバード大学特別功労名誉教授。1937年生まれ。元米国防次官補(国際安全保障担当)、ハーバード大学特別功労名誉教授(国際政治学)。著書に『ソフト・パワー:21世紀国際政治を制する見えざる力』(山岡洋一訳)、『アメリカの世紀は終わらない』(村井浩紀訳)など。 ■ダロン・アセモグル;経済学者/マサチューセッツ工科大学教授。1967年、トルコ生まれ。マサチューセッツ工科大学エリザベス&ジェイムズ・キリアン記念経済学教授。専門は政治経済学、経済発展、成長理論。著書に『国家はなぜ衰退するのか 上下』(ロビンソンとの共著、鬼澤忍訳)、近著にサイモン・ジョンソンとの共著『技術革新と不平等の1000年史 上下』(鬼澤忍・塩原通緒) ■シーナ・アイエンガー;コロンビア大学ビジネススクール教授。1969年、カナダ生まれ。スタンフォード大学で社会心理学博士号を取得。『選択の科学:コロンビア大学ビジネススクール特別講義』はベストセラーに。最新刊に『THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法:コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(いずれも櫻井祐子訳)がある。 ■ジェイソン・ブレナン;ジョージタウン大学マクドノー・ビジネススクール教授。1979年、米国生まれ。2007年にアリゾナ大学でPh.D.取得。専門は政治哲学、応用倫理、公共政策など。リバタリアニズムの有力な論客。訳書に『アゲインスト・デモクラシー 上下』(井上彰、小林卓人ほか訳)がある。
900円(本体価格)/990円(税込価格)
ウクライナで、パレスチナで命が失われ、世界大戦はすぐそこにある。ビッグデータを餌に進化するAIは専制者と結びついて自由社会を脅かし、人間の価値や自律性すら侵食しかねない。テクノロジーが進むほど破壊的で不確実になる未来──世界最高の知性が全方位から見通す。
2000円(本体価格)/2200円(税込価格)
経済格差の拡大と社会構造の急激な変化が、ポピュリズムの台頭と社会の分断をまねいている。これらは社会から疎外された人々による平等な「尊厳の要求」に起因する。「人種、民族、宗教」などを脱し「理念」のアイデンティティへと説く民主主義再生への提言書。