HOME / 街道をゆく / 第20巻 中国・蜀と雲南のみち 司馬遼太郎 街道をゆく 公式ページ※「GoogleMapで見る」のルート表示の線は訪問地のポイントを結んだもので、実際の旅行ルートとは異なる場合があります 旅のルート【旅の時期】 1981年6月 【蜀】上海から成都へ向かう上空で、司馬遼太郎はかつては到達が困難だった峻険な地、蜀(四川省)を思う。地形の影響で年中曇り空だと聞いていた通りの成都に到着した。地元の人々と、少数民族や唐辛子、豆腐などについての会話を楽しんだあと、2000年以上成都盆地を潤し続けるダム・都江堰へ向かい、ダムをつくった李冰やその技術に感嘆する。そして成都への帰途、幸福人民公社という村の農家に立ち寄り、日本の民家との共通点を考える。成都へ戻った司馬さんは、諸葛孔明を祀った武侯祠を訪れ、『三国志』や蜀の英雄たちに思いをはせる。杜甫草堂で儒教国家の知識人について考えた後、望江楼公園で日本とは違う竹を見、隣接する四川大学を訪れる。 【雲南】成都から昆明へ向かう機上で、司馬さんは古代の雲南省で漢民族とは別の文明圏を形成していた民族「西南夷」を思い、彼らの稲作のこと、また、彼らが日本人の祖先なのではないかと考えを発展させる。そして滇池近くの石寨山遺跡から出土した金印に関して日本とのつながりを思考する。睡美人(西山)にある道観(龍門石窟)を訪れて滇池を上から眺めた司馬さんは、昆陽に生まれた大航海家・鄭和を思う。雲南省博物館では、石寨山遺跡から出土した見事な青銅器を見る。また、昆明郊外の少数民族イ族の支族、サメ族の村を訪ねる。滇池を望む大観公園を訪れ、市内で抗日戦線に参戦した老人と市内の茶館で語り合うなどして旅を終える。
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