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越前の諸道

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旅のルート旅のルート

【旅の時期】 1980年10月初旬


一乗谷朝倉氏遺跡

司馬さんの越前の旅は宝慶寺から始まる。宝慶寺は、道元を慕って中国から来た僧、寂円が開いた寺である。ひたすら座禅を組み、道元の禅風を守り通した寂円のことを考えつつ、山深い地にある宝慶寺を訪れる。若い雲水が宝物館に案内してくれ、司馬さんは、そこに有名な道元と寂円の画像があるのを見て驚く。勝山市の老舗旅館に泊まった翌朝、平泉寺を訪れる。中世、「法師大名」といわれた平泉寺の興亡を思い浮かべつつ境内を歩くと、以前来たときと同じ老人がいて、浄域の由来を語っていた。さらに一乗谷の朝倉家の遺跡に赴いた司馬さんは、信長に焼き滅ぼされた朝倉義景の武将としての一面に思いをいたす。丸岡城や三国港を経て、旅の最後に訪れたのは、越前陶芸村。勅使河原宏氏が工房を開いていて、いまだに古越前の工法で作陶している藤田重良右衛門氏を紹介され、藤田氏の「輪積み」の工法を見て、舞のようだと思う。

宝慶寺
道元を慕って来朝した中国僧の寂円が開いた寺。
福井県大野市宝慶寺1-2
平泉寺
養老元年(717)、泰澄大師が創建したといわれ、美しい苔に覆われた境内に静寂な気が満ちている。
福井県勝山市平泉寺町平泉寺56-63
永平寺
寛元2年(1244)、越前に来た道元が開山した。当初は大仏寺と称した。
福井県永平寺町志比5-15
一乗谷朝倉氏遺跡
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
天正元年(1573)に織田信長に滅ぼされた、朝倉家の城下町跡。昭和42年(1967)、初めて本格的な発掘調査が行われた。
福井県福井市安波賀町4-10
丸岡城
天正4年(1576)に柴田勝豊が築城し、昭和30年(1955)に修復再建された。重要文化財。
福井県坂井市丸岡町霞町1-59
みくに龍翔館
三国の郷土資料館として、千石船の復元模型などを展示。
福井県坂井市三国町緑ケ丘4-2-1
剱神社
国宝の梵鐘を有する越前二の宮。
福井県越前町織田金栄山鎮座
越前陶芸村
福井県陶芸館
昭和46年(1971)に開館した福井県陶芸館を中心に、文化交流会館や彫刻広場、越前焼を直売する「越前焼の館」などがある。
福井県越前町小曽原120-61

この巻に登場する人物この巻に登場する人物

この巻の目次この巻の目次

  • 【越前の諸道】越前という国/足羽川の山里/薄野/道元/山中の宋僧/宝慶寺の雲水/寂円の画像/越前勝山/白山信仰の背後/平泉寺の盛衰/衆徒の滅亡/菩提林/木洩れ日/永平寺/松岡町/一条兼良の荘園/将棋/丸岡城趾/福井平野/紙と漆/下流の畔/三国の千石船/丹生山地のふしぎさ/越前陶芸村/古越前/頑質/重良右衛門さん

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司馬遼太郎 街道をゆく | 第18巻 越前の諸道

司馬遼太郎 街道をゆく 18

越前の諸道

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