司馬遼太郎 街道をゆく 公式ページ

北のまほろば

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冬の旅 旅のルート冬の旅旅のルート

【旅の時期】 1994年1月

青森空港到着後、弘前へ。石場家を訪れ、家刀自に"洋さん"こと石坂洋次郎の思い出話を聞き、弘前城の本丸から岩木山を眺める。「松陰室」のある養生学園を訪れ陸羯南の書を見て、禅林街にある津軽氏の菩提寺・長勝寺を訪れる。巨大な遮光器土偶がはめ込まれたJR木造駅の駅舎に仰天し、縄文住居展示資料館で亀ケ岡遺跡の発掘品を見る。鰺ケ沢で日本海に出て、七里長浜を十三湖へ。河口沿いでシジミ汁を食べ、福島城跡へ。金木で太宰治の生家「斜陽館」を訪ね、垂柳遺跡を見てから、津軽と南部の藩境塚のある野辺地を通って下北半島へ向かう。田名部で斗南藩の史跡を訪れ、川内、脇野沢を通って、川内の畑の集落でマタギの人と会う。


五所川原


十三湖

石場家住宅
津軽藩の御用商人であった。弘前城の亀甲門の前に立つ。国の重要文化財。
青森県弘前市亀甲町88
弘前城
桜の季節が圧巻。天守閣内部には、津軽藩の資料を展示する弘前城史料館がある。
青森県弘前市下白銀町弘前公園
養生学園
かつて吉田松陰が訪れた「松陰室」がある。陸羯南の書も所蔵。
青森県弘前市元長町19
長勝寺・禅林街
津軽氏の菩提寺である長勝寺は、2代藩主・津軽信枚が33カ寺を集めた禅林街に立つ。
青森県弘前市西茂森1-23-8
JR木造駅
駅舎前面に巨大な遮光器土偶が。
つがる市縄文住居展示資料館(通称カルコ)
亀ケ岡遺跡からの出土品を中心に、縄文の世界が学べる展示館。
青森県つがる市木造若緑59-1
斜陽館
太宰治記念館。金木にある太宰治の生家。
青森県五所川原市金木町朝日山412-1
十三湖
中世に十三湊として栄えた港湾都市があった。
垂柳遺跡
田舎館村にある。水田跡が発見された弥生遺跡。
田名部
円通寺、徳玄寺など斗南藩の史跡が残る。
川内
江戸時代、南部藩の海港として栄えた。司馬さんは郷土史家の寺田徳穂さんを訪ねる。
蠣崎
蝦夷地(北海道)の松前氏がかつて居住していた地。
マタギの人が暮らす集落。

夏の旅 旅のルート夏の旅旅のルート

【旅の時期】 1994年7月

三内丸山遺跡を訪れる。八甲田山、青森市の棟方志功記念館、津軽半島の外ケ浜にある蟹田、義経伝説の残る三厩、津軽最北端の龍飛崎を訪れ、小泊を通って十三湖で夕陽を見、五所川原へ。

三内丸山遺跡
青森市郊外で発見された国内最大規模の縄文前期~中期の集落跡。竪穴住居や大型掘立柱建物などが復元され、資料館「縄文時遊館」も併設。国の特別史跡。
青森県青森市三内丸山
八甲田山
青森市の南方の山岳地帯。明治35(1902)年、陸軍の歩兵連隊が雪中行軍中に遭難した事件で有名。
棟方志功記念館
青森市出身の板画家・棟方志功の作品が展示される。展示替えあり。大作「釈迦十大弟子」は常時展示。
青森県青森市松原2-1-2
龍飛崎
津軽海峡の向こうに北海道を望む津軽半島最北端の岬。灯台や階段国道、太宰治と吉田松陰の記念碑がある。

この巻に登場する人物この巻に登場する人物

この巻の目次この巻の目次

  • 【北のまほろば】古代の豊かさ/陸奥の名のさまざま/津軽衆と南部衆/津軽の作家たち/石坂の〝洋サン〟/弘前城/雪の本丸/半日高堂ノ話/人としての名山/満ちあふれる部屋/木造駅の怪奇/カルコの話/鰺ケ沢/十三湖/湖畔のしじみ汁/金木町見聞記/岩木山と富士山/翡翠の好み/劇的なコメ/田村麻呂の絵灯籠/二つの雪/山上の赤トンボ/志功華厳譜/棟方志功の「柵」/移ってきた会津藩/会津が来た話/祭りとえびすめ/斗南のひとびと/遠き世々/鉄が錦になる話/恐山近辺/三人の殿輩/蟹田の蟹/義経渡海/龍飛崎/リンゴの涙

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司馬遼太郎 街道をゆく | 第41巻 北のまほろば

司馬遼太郎 街道をゆく 41

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