津軽衆と南部衆の応酬を酒場で楽しみ、太宰治の孤独を考える「北のまほろば」。弘前城の近くの商家では、石坂洋次郎の教え子だった、魅力的なおばあさんに出会う。下北半島では会津藩を思い、マタギ衆の熊狩りの話も聞いた。異色のタイトルは、古代の青森は物成りのいい「まほろば」だったのではと考えてつけたもの。連載中に縄文時代の繁栄を物語る三内丸山遺跡が発見され、著者はご機嫌だった。
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