西南戦争の揺籃となった私学校は南方の習俗としての「若衆組」と同義ではなかったか、という仮説を検証すべく歩いた「熊野・古座街道」。古座川渓谷の川筋の村々を追った「熊野・古座街道」の取材を終え、同じ川筋を逆上し、川の流れの方向の違う奈良・吉野の地を訪ねる「大和丹生川(西吉野)街道」と、薩摩の士族文化の残像を求めて飛んだ「種子島みち」。両者は、いずれも大作『翔が如く』の執筆と並行する旅だった。「豊後・日田街道」の旅では「天領」日田の豊かさや由布院の新しいまちづくりを実感する。
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