死にもの狂いの努力で湛水地を美田に変えてきた新潟の地が、政治絡みの投機対象になっている皮肉を目撃することになった「潟のみち」。「信州佐久平みち」では旅のさなか、日本を土建国家に染め上げた前首相逮捕さるの報(ロッキード事件)に接する。黒田官兵衛を描いた『播磨灘物語』の舞台でもある「播州揖保川・室津みち」では、古さびた湊に平屋の昔の賑いをしのぶ。「高野山みち」では、山上の一大宗教都市を築いた空海に思いを馳せる。
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