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國華清話会 第4回特別鑑賞会
(1)相國寺大書院における文正筆「鳴鶴図」鑑賞風景
(2)小書院での茶席風景
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去る平成16年(2004)4月23日(金)、京都・相國寺において國華清話会第4回鑑賞会が行われた。足利義満の創建、夢窓疎石の開山になる相國寺は、足利幕府の庇護のもと絶大な権勢を誇るとともに、如拙や周文、雪舟らを輩出するなど室町水墨画の中心地でもあった。
午前、約90名の会員は相國寺・承天閣美術館2階講堂に集まり、辻惟雄・國華主幹の挨拶、次いで相國寺派管長・有馬頼底師の講話、続いて辻主幹、水尾比呂志・國華名誉顧問、島尾新・國華編輯委員による作品解説に耳を傾けた。
昼食後、大・小書院へと会場が移され、相國寺所蔵の什宝が展観された。
86畳からなる大書院は4つの部屋に分けられ、各室には文正筆「鳴鶴図」双幅(明時代)や林良筆「鳳凰図」(明時代)などの中国画の大幅、陸信仲筆「十六羅漢図」(南宋末〜元時代・重文)や牧松筆「達磨図」(室町時代・重文)、相國寺第二世で事実上の開山でもある「春屋妙葩像」(室町時代・重文)などの仏教絵画、相國寺ゆかりの〈奇想〉の画家・伊藤若冲の筆による「翡翠図」や「竹虎図」などの江戸時代絵画をはじめとする名品が飾られ、間近で鑑賞することが出来た。
小書院には茶席が用意され、柳孝・國華清話会会員のはからいでお茶が振る舞われた。
床には夢窓疎石墨蹟「別無工夫」(南北朝時代)をはじめ国宝の「玳皮天目散花文茶碗」(宋時代)、螺鈿花唐草文天目台」(明時代)が、違い棚には「螺鈿楼閣牡丹文食籠」(元時代)、「呉須花文香合」(元時代)が飾られるなど、唐物を中心とした格調高い茶席となった。
萌え立つ新緑のなか、相國寺ならびに会員諸氏のご協力により、第4回鑑賞会は大好評のうちに終了した。
なお次回、第5回鑑賞会は東京新橋の東京美術倶楽部において10月28日(木)に開催予定である。
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