平成二十三年十月十二日、秋田県立近代美術館で國華清話会第十九回特別鑑賞会が開かれた。会員約六十名が集まり、はじめに小林忠國華主幹より秋田県立近代美術館と、後に講演いただく小玉醸造の小玉真一郎社長に対して御礼が伝えられた。次に河野元昭秋田県立近代美術館館長から秋田の風土と美術館の概要、秋田蘭画や寺崎廣業、平福百穂をはじめとした秋田ゆかりの展示作品についての解説があった。続いて小玉醸造株式会社の小玉真一郎社長による「秋田の酒文化　そしてブルーホール」と題する講演があり、秋田の酒造りと小玉醸造の歴史、同社の敷地内に建てられた中村征夫氏のフォトギャラリー・ブルーホールの概要と、重要文化財に指定された小玉邸のことが、画像をまじえてわかりやすく紹介された。
　ひきつづき総会を開き、大塚芳正國華社事務局長より清話会第九期（平成二十二年十月一日〜平成二十三年九月）の運営状況、事業報告、収支報告、第十期予算などが提示されて承認を受けた。
　午後からは美術館での特別鑑賞会となり、清話会のために特別に用意された展示室内で、小田野直武と佐竹曙山の秋田蘭画作品、平福穂庵、寺崎廣業、平福百穂、福田豊四郎、勝平得之の近代日本画作品など秋田に関係深い作品が間近で鑑賞された。