ここから本文エリア

第21回國華清話会特別鑑賞会 於・岡田美術館

鑑賞風景

岡田美術館の
小林忠館長による講演

 平成二十五年十月二十八日、第二十一回國華清話会特別鑑賞会が箱根の岡田美術館で開催された。会員約百四十名が午前十時半に小田原駅に集合し、バスで箱根小涌谷の岡田美術館へ向かった。岡田美術館五階フロアーに用意された作品を特別鑑賞し、敷地内の迎賓館で瓔珞謹製の昼食の後、午後一時半より美術館五階ホールで講演会と総会が行われた。
 はじめに岡田美術館の寺元晴一郎副館長により、十月に新しく開館したばかりの岡田美術館で國華清話会を開催できたことへの言葉があった。次いで小林忠館長より「岡田美術館と岡田コレクション」と題された講演が続き、館長就任の経緯、外国人の避暑地であった小涌谷の歴史とその場所に建つ岡田美術館の概要、横山大観筆の大画「霊峰一文字」の制作経緯をはじめ、考古遺物から近現代美術までを網羅する岡田コレクションの見どころについて述べられた。このあと、山口万里子國華社事務局長より、清話会第十一期(平成二十四年十月~平成二十五年九月)の運営状況、事業報告、収支決算報告、第十二期予算案、事業計画などが提示されて、承認を得た。
俵屋宗達筆「風神雷神図屏風」に基づく福井江太郎画伯による巨大な壁画「風・刻(ルビ・とき)」(寸法・十二メートル×三十メートル)を鑑賞しながら、足湯に浸かりつつ喫茶を楽しむなど、温泉地ならではのもてなしを堪能した。


観覧作品


色絵花丸文瓶

野々村仁清作 信楽四耳壺 

三彩四葉形盤

白磁印花宝相華文鉢

玳玻天目茶碗

五彩博古図鉢

色絵斜線文角瓶

雪村筆 瀟湘八景図

柳沢淇園筆 彩竹図