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第23回國華清話会特別鑑賞会 於・林原美術館・岡山後楽園

会場の写真

林原美術館の
谷一尚館長による講演


会場の写真

林原美術館の館内を見学

 平成二十八年十二月六日、第二十三回國華清話会特別鑑賞会が岡山市の林原美術館と岡山後楽園で開かれた。
 午前十一時半より岡山後楽園にある鶴鳴館に会員約七〇名が参集し、はじめに小林忠國華主幹が開催の挨拶と林原美術館へのお礼を述べた。
 ひきつづき総会が行われ、山口万里子事務局長より清話会第十四期(平成二十七年十月~平成二十八年九月)の事業報告、収支決算報告、第十五期予算案、事業計画などが提示され、会員の承認を得た。
 午前十一時四十五分より、林原美術館の谷一尚館長が「林原美術館・岡山後楽園」と題して講演し、岡山城と後楽園の歴史、創立五〇年を超えた林原美術館の沿革と展示作品について解説した。つづいて東京大学の板倉聖哲教授が「林原美術館の中国絵画―趙浙「清明上河図」を中心に」と題する講演を行い、清話会のために特別展示された中国絵画の解説と、特に林原本の「清明上河図」について最新の見解が示された。
 MARU謹製の昼食ののち、鶴鳴館から林原美術館へ徒歩で移動、展示室内に特別に陳列された作品を鑑賞した。さらに別室に置かれた「洛中洛外図屏風」を直に見て、細部に及ぶ精緻な描写を堪能した。美術館の中庭に建つ茶室「竹明庵」で速水流によるお呈茶があった。

(國華清話会事務局)


鑑賞作品

菱川師宣筆 立美人図
酒井抱一筆 雁に桜図
葛飾北斎筆 巌頭鵜図
平家物語絵巻(全三十六巻)のうち祇園精舎、先帝の御入水厩図屏風
綾杉地獅子牡丹蒔絵婚礼調度のうち鏡台、貝桶源氏物語図屏風
山本梅逸筆 花鳥図屏風
葛飾北斎筆 四季風俗図
花菱揚羽蝶蒔絵調度のうち湯桶、盥彭城百川筆 前後赤壁図屏風
竹菱葵紋蒔絵婚礼調度のうち大角赤手箱
明清書画便画面冊
趙浙筆 清明上河図
紅白締切菊桐文段替唐織
段片身替りに雪持芭蕉文縫箔
段替り縞と巴文厚板
洛中洛外図屏風